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うつ病の体験談【うつ病に大切なこと】

20代後半の後輩の話になります。

初期症状は会議などで大人数の中にいるときに息が苦しくなるというものでした。本人も当初は体調不良と思っていたみたいですが、そこから電車に乗るときも息が苦しくなったりと徐々に症状が出始め、病院にいったところうつ病と診断されたとのことです。

元々性格的に真面目であり、頑固なところもありましたが基本的に明るく、本人もまさかという気持ちだったそうです。それからは交通機関や車などの移動はなるべくさけ、通勤は各駅停車の電車に乗っていました。

最初のうちは本人も気にしすぎてしまう部分もあり、それがかえってよくないとお医者様からも言われたそうです。

考えすぎてしまう性格や真面目な方ほどかかりやすいといわれているうつ病です。できるだけ普段通りに接し、気晴らしの場にも誘い、あまり考えすぎないような環境作りに努めました。周りの助けが大変重要な病気と思います。

当時、その後輩は昇進の話があり、そこの責任感と重圧を感じていました。又、今のままの仕事をしていて良いのか、転職した方が良いのではないかなど様々なストレスも重くのしかかっていた状況でした。

そんな状況が重なっていたのと、本人の真面目な性格が引き起こしてしまった事例ではないかと私は思います。

発症から約1年が過ぎ、今でも薬の服用は続けていますが、当初よりも大分症状も軽くなり今では普通の生活を送っています。

何がきっかけで症状が良くなったのか。それは本人いわく安心感だそうです。それまでは将来の不安によるストレスが過度にかかっていた状況でしたが、お付き合いする人もでき、安心感が一番の薬といっておりました。

今現在もうつ病に苦しまれている多くの方々がいらっしゃると思います。様々なケースがあり、根治に至るまでは大変な時間やもしかしたら一生付き合っていかなくてはならないと思います。

只、何よりそんなときに周りの方々が寄り添って、焦ることなく一緒に向き合っていく姿勢、環境つくりが一番大切なんじゃないかと感じております。

ストレス社会の昨今、今後も増え続けるといわれているこの病気にうち勝つために私たちができることを今一度しっかりと考え、日々の生活を快適に過ごし、皆さまが明るい人生を送れることを願っております。