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うつ病の体験談【色のない人生を送ってきて。】

私は人より「生」に無頓着な人間です。子供の頃からそれほど生きたいとは思わず、人生ってつまらないなと思っていました。父親は自己中心的な人で、自分の思い通りにいかないと家族に暴力をふるい、殴る蹴る、風呂に沈められるは日常的にありました。

そんな親の元で過ごしたため、私の中には「人の機嫌を損ねてはいけない」「自分より上の人が言うことは絶対」という考えが自然と植え付けられていました。その考えに支配され、学生の頃から友達とは深く踏み込めず孤立したり上辺だけの関係がとても多くつまらない青春を過ごしてきました。


そんな私に、人生を更に狂わせる大きな出来事が起こりました。それは、唯一信頼して心を開いていた恋人の浮気です。当時、私は演劇や放送の勉強をしながら舞台に参加して、毎日アルバイトと稽古に追われる日々を過ごしていました。

彼は年下で学生だったので、私より自由な時間が多く、毎日忙しくメールの返信が遅い私に腹を立て浮気をしたそうです。浮気を問い詰めると彼は泣いて謝り、「もうしない、一番大切なのはお前だけだ、許してください」と何時間も訴えてきました。
私は彼にベタ惚れでしたし、結婚も考えていたので彼を許してしまいました。

結局その後も、彼が変わることはなく、私がバイトや稽古で忙しいと毎回浮気をし、公演後に芋ずる形式に浮気が発覚し、人間不信になってしまいました。毎回私が忙しくて構わないのが悪い、原因は私にあると言われているようでとても辛く、また裏切られるのではないかとバイトや舞台にも集中できなくなり、病んでいく一方でした。

今思うとその時の私には彼しか頼れる人がいないので縋り付いていたけれど、私を狂わせていたのも、うつ病を発症させたきっかけも全て彼だったのかと思います。

その後、私はお芝居とバイトを辞め、家に引きこもるようになり、彼に依存するようになりました。全てを辞め、一緒にいることを選んでも彼は変わることはなく、私も彼を信用できないまま毎日死にたいと思いながら生きていました。

そんなダメな彼とも別れ、新しい職に就き、人生をやり直そうと試みていた頃、今の彼氏と出会います。今の彼は言葉はきついですが私のことを思ってきちんと叱ってくれる素敵な人なのですが、どうしても過去のトラウマが邪魔をして信じることができません。

新しい職場でも人間関係がうまくいかず、そのストレスから、不眠症や体の痺れ、食欲不振、抑うつ状態と症状は悪化する一方で、今では仕事も辞め、家に引きこもり外に一切出ない生活を送っています。

もちろんうつ病を治そうと心療内科にも通いましたが、私のためにカウンセリングしてくれている先生に会うのが苦しくなり、今では病院にすら行けない生活を送っています。社会復帰もしたいのですが、今はネットで人と交流したり、お小遣い稼ぎするだけで精一杯です。