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うつ病の体験談【警官から教員に転職】

私は5年間警察の仕事をしていました。昔から誰かのためになる仕事をしたいと思い、人のために働ける警察官になりたいと思っていました。

高校の頃から公務員の勉強をし、ランニングや筋力トレーニングに励み自分を高める努力を続け、無事警察官になることができました。

警察学校時代は、大人数での共同生活なので様々なトラブルが起きました。術科訓練や勉強もすごく大変でしたが、現場に出て人のためになる仕事をしたいという思いで必死に頑張りました。

おかげでいい成績で卒業することができ、晴れて警察署に配属になりました。最初は交番勤務で、当直は仮眠が潰れてしまうこともありました。眠たくても必死に我慢し、24時間以上起きていることもざらにありましたが、ひとのためと思い、必死に働きました。

非番や休みの日も睡眠不足で疲れていましたが、術化訓練で心身ともに鍛えました。幼い頃からの夢である「人のために働きたい」という思いのため必死に歯を食いしばり、頑張りました。

しかし、とある上司とパートナーを組むことになり、自分は警察や組織に対し疑問や不信感を抱くようになったのです。

私は器用なタイプの人間ではないので、あまり気が利かなかったのかもしれません。また、昔からそそっかしいところもあり、よく失敗をしていました。おおらかでマイペースだね、とも言われていました。

朝はみんなよりも早く来て掃除をしたり、上司が来る頃にはコーヒーを淹れたり自分なりに頑張っていたつもりでしたが、要領が悪いため頑張っても空回りすることがよくありました。

ある日大きな失敗をし、そのことで気分屋の上司を激怒させてしまいました。それがきっかけだと思います。上司のしごきと言う名のいじめが始まったのです。

朝いつものように「おはようございます!」と言い、コーヒーを置いても無視され、コーヒーも手をつけられることはありませんでした。

車内では延々と文句を言われ、「バカヤロー!やる気ないなら仕事なんて辞めてしまえ!!」と言われたこともあります。一生懸命頑張りすぎて、当直明けで家に帰った日には泥のように疲れ切って寝ていました。

その上司は「あいつはダメだ。やる気がない。」と周りに言いふらし、自分はダメなレッテルを貼られました。一生懸命に頑張っていたつもりなのに、そのことが評価されないことは本当につらいものでした。

それでも1年頑張ったらパートナーが変わるからと思っていましが、次の年もその上司と組むことになったのです。ずっとずっと我慢して頑張ってきましたが、それを聞いた時はすごくショックでした。

それから数ヶ月無理してその上司とコンビを組みましたが、執拗ないじめは止まらず、周りも見ているだけでした。精神的に限界になり、職場にいかなきゃと思っても行けなくなり、仕事を休むようになってしまいました。結局、病院に通い、「うつ」と診断され、休職期間を経て職場を去りました。

ひとのためになる仕事をしたいと思っていたのにいじめを受け続け、精神が限界になってしまったのだとおもいます。その後は、休息を経たのち、ためたお金で大学に通い、無事に教員免許を取得しました。この辛い思いを糧に変え、子供達のために働きたいと思います。