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抗うつ薬の体験談【アモキサピン】

社会人10年目、このままでは自分の人生がもったいないと思い、家族も居たのですが転職を決意し、色々企業を回って来ました。

就職活動をして、やはり自分に合わないと思い退社してというのを繰り返し、精神的にきつかった時期もあったのですが、おそらく自分はうつ病とは無縁だろうと思い、病院にも行きませんでした。

就職退職を繰り返す中、突然体が動かなくなることがあり、自分でも自分を制御することが出来なくなりました。それでもそのこと自体は肉体的疲労だろうと勘違いをし、無理を続けていました。

すると、ついに自分の考える力さえも失われていき、仕事で何か簡単な判断をする事も出来なくなったのです。

いつもと違う自分を見て家族が異変を感じたのか、一度病院へ行こうと勧められました。正直なんの病院だろうと思っていたのですが、妻の車で連れて行ってもらった先は精神科でした。

はじめはカウンセリングの先生から今の仕事の状況、自分を取り巻く環境の変化などなど自分に関することをこれでもかと聞かれ、そのあと先生とお話しして、下された診断はうつ状態。

まさか自分がそんな病気にかかるなんてと驚いたのを今でも覚えています。

当然抗うつ薬に関しては何も知識はありませんので、先生の診断に従ってアモキサピンという抗うつ薬を処方され、それ以外睡眠導入剤や胃薬等ももらいました。

仕事は一時休みなさいと言われましたが、溜まった仕事もあったのでそう簡単にお休みできない旨を伝え、今後は週一で受診するようにと言われ病院を後にしたのです。

それからは薬を使いながらうまく仕事と向き合う事になり、無理な残業は避け、できない案件はできませんとはっきり伝え、ゆっくり自分を修正していく作業が始まりました。

ですが、抗うつ薬を使用したからと言っていきなり完治するわけもなく、むしろ薬の作用が切れた時、ものすごい倦怠感やときに吐き気を催す時もあったのです。

周りの人間はうつ病の知識はあっても、なんでこんな簡単な事もできないのかと苛立ちをかくせない様子で、結局その当時勤めていた会社を白い目で見られながら辞めたという過去もありました。

しかし、そのあとに今の会社と運よく繋がりを持つことが出来、今では抗うつ薬も飲まずに健康に過ごすことが出来ています。

うつ病は決して簡単な病気ではないことを世間に広く知ってもらいたいです。


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