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うつ病の体験談【「うつ」は教員の職業病だっていうのは、どうやら本当でした】

今年(2020年)の3月31日をもって、公立学校教員を退職した者です。 退職までのおよそ半年間、「うつ状態」と診断され、休職状態で過ごしていました。

さて、うつ病体験談というと、○○が大変だった、○○ができなくなったなどのネガティブ系な話題が多いと思います。 ですが、実際に「うつ」でメンタルに罹った自分としては、自分が大変だった当時、どこを見ても転がっているような似通った体験談よりも、「うつ」のときにあった「救い」の方を知りたいと思っていたので、今回は、その「救い」の部分を書きたいと思います。

「うつ」で休職状態になりますと、やはり「なにもしないでいいのだろうか」といった不安感に襲われるものです。ですが、復帰へ向けたプロセスを考えようとしただけで手が震えたり、夜眠れなくなったりする始末です。

メンタルクリニックの医師からは「先のことは考えない方がいいですよ」と言われますが、24時間なにもすることがないのでは、どうしたって悶々とする時間を多く過ごす羽目になりがちです。

そんな私にとって「救い」だったのは、上司である教頭先生が親身になって寄り添ってくれたことでした。しかしそれは、ただ、「教頭先生が優しかったから救われた」ということではありません。

教頭先生もまた、「うつ」の経験者であったことを聞いたからというのが最も大きなポイントでした。 私の「うつ」への入口は、周囲の不理解やいじめや差別的待遇ではなく、日常の細かなストレスの蓄積に加え、疲労、そして些細でありふれたたった一言がきっかけでした。

周囲からは「耐えて頑張ってきた」という評価を頂いていました。それもまた「救い」だったのですが、この記事を見ている人は、そんな私自身のよくやってきた感なんかには関心がないでしょう。

私の周囲にいた他の先生方も、話を聞けば「自分も朝、背筋が凍るような思いをしたことがあった」とか、「行きたくないと思ったことは何度でもあった」という方がザラにいました。

「ああ、自分だけじゃなかったんだな。」という思いもまた、自分自身を「救った」感情のひとつでした。 ですが、いままさに、「うつ」で悩んでいる方は、きっとこう思うでしょう。

「周りの人だってつらかったとか言ったって、結局普通にやってきてるじゃないか。」「わたしだけが耐えられなくてこんなふうになってしまった。わたしはダメなやつなんだ。」とか、なんとか。

たしかにつらくて凹んで、なおかつ「うつ」だなんて診断がついたら、尚のこと凹むことでしょう。ですが、実際に「うつ」で休職した私の体験から言うと、 休職って、なにも悪いことではないですよ。むしろ、休職って最高ですよ!

上述の「救い」を知ったきっかけは、休職でした。 休職こそ、救いのどまんなかにあった手段でした。 恐れず、休んでください。

「そうは言っても、仕事が、お金が、家族が、世間体が……。」 ひっくるめると「そのさき」が心配になりますよね。

「そのさき」を心配できるあなたは、責任感があり、想像力がたくましい証拠ですので、まずはそれを誇っていただきたいです。

ですが、「うつ」で仕事を休んだって、それがなんだというのでしょうか。 つらい思いや大変な思いをしたことのないひとなんて、いないはずです。 一方、あなたがいまつらいということを理解したり同情したりできる人は、いるはずです。

「休職」という手段は、あなたの周りから「あなたの理解者」をあぶり出す効果があります。 もし、不幸にもあなたの周りに「あなたの理解者」が見つからないのであれば、いまいるところからは去ってしまいましょう。

小学生の頃、隣の小学校の校区が未知の世界のように感じた覚えはありませんか? 道路を一本隔てた向こう側は、なぜか入ってはいけないような雰囲気を醸し出していましたよね。
世界は広いです。