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うつ病の体験談【うつ病だと気づかぬまま悪化した私の体験談】

私は大学一年生の年にうつ病と診断されました。うつ病の怖さは、自分がうつ病であることに少しも気づかないことです。

自分を追い込んで頑張る人が発症しやすいという特徴があるため発症した後に症状があっても、「自分がなにもできていないだけだ」「もっと頑張ればできるようになることだ」「できない理由が自分以外のどこかにあるわけがない」という思考に陥ってしまうのです。

元々の頑張り屋な性格と、うつ病によるマイナス思考でどんどん無理をしてしまうという負のスパイラルに陥ってしまいます。

実際、私がうつ病と診断されたのは大学一年の冬でしたが、今思い返してみると症状は高校2年生の頃からありました。

私の場合堪え難いストレスが明確にあったため、自分自身でも身をもってストレスを感じていました。

しかし、高校2年生の頃にストレスが体調に現れ始めた際には自分にサボりぐせがついてしまったと勘違いしていました。

皆出席だった学校は、出席日数の3分の2程度しか行けなくなってしまう。なぜか夜眠ろうとすると不安になったり悲しくなったりして眠れなくなる、しかしなぜ不安になっているのか具体的にはわからない。

熱があるわけでもないのにいつもだるい、学校を休んでしまった日はベッドの上から動かない生活。

次第に食欲も落ちていきました。心の不調が体の不調に繋がり、それがまたさらに心の不調に繋がり…と完全に負のスパイラルに陥っていました。

しかし、その時には自分がだらけてしまっているだけだという思いと、自分の目標に向かって頑張らなければならないということから、病にかかっているなど思いもせずに無理やりにでも頑張っていました。

私は何とか高校を卒業し、大学に入学。大学では高校のようにだらけてはいけない、と毎日必死に勉学に励んでいました。

しかし体は正直なもので、大学一年の夏頃学校に全く行けなくなってしまい、試験を無断欠席、単位が取れずに休学してしまいました。

その頃には毎日死にたいと思っていました。

休学申請の際に学校側が私の明らかな異常に気づいてくれたことがきっかけで心療内科受診に繋がったのです。

そこで診断を受け、初めて自分が「うつ病」なのだと知り、ホッとしました。

初めて他者に自分の状態をハッキリと見てもらうことで、自分の体が動かないのはうつ病なのだから、食欲がないのも、不眠なのも、気分が落ち込み何もできないのもうつ病のせいなのだと心から思えるようになりました。

そこから治療に専念することができたのですが、私の場合うつ病の診断を受けるまでがとても長く、その間に心も体も発症当初よりズタボロになっていました。

きっと私と同じような体験をした方は多くいらっしゃると思いますし、今不調に気づかず、自分を無理やり頑張らせている方も多くいらっしゃると思います。

そういった方々には私のようにはなってほしくないので、少しでも気がかりなことがあればできれば病院を受診してみる、それが難しいなら周りの友人に自分の状況を伝えてみる。

それだけで今の苦しい状況が打開できるのです。