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うつ病の体験談【アスペルガー症候群とうつ。】

実際にうつ病を体験された方の体験談を載せています。

私は、20歳でアスペルガー症候群という診断をされました。当時は重度の不眠で悩んでおり、精神科で相談した際に「いくつか気になる点があるので、検査したい」と言われ、知能テストなどを受けた結果、この病気であると告げられました。


この病気の特徴は、一般的なコミュニケーションが困難であることが多く、仕事や対人関係などに支障をきたすことも多いとのことでした。また、2020年現在では有効な治療方法も見つかっておりません。


私は現在28歳・無職ですが、これまで長続きした仕事が1つもありません。
いままで、対人関係に関しては、それほど苦に感じたことはありませんが、どの仕事をやっていても、どうしても「つまらない」「全く集中できない」と感じてしまい、だらだらと辞めるのがいつものパターンでした。
仕事に関して、短いものでは1週間ほど、長く続いたものでも、3か月程度のものでした。


アスペルガー症候群の特徴として、「得意なものには異常な集中力を発揮する一方、苦手なものや関心のないものにはまるで興味を示さず、継続したり集中することが難しいほどの苦痛を感じてしまうことも少なくない」というものが知られていますが、私の場合はこのパターンでした。


私自身は仕事をしたいと考えておりますし、少しでもお金を稼ぎたいと普段から感じております。ですが、どんな仕事をしてもうまくいかず、20代の中盤ごろには完全にやる気がなくなってしまい、日常生活でも、人と関わることや、外に出かけることが億劫に感じるようになり、勉強や趣味に没頭することも難しくなってしまい、気づいた時には、ただただ無気力なだけの人間になっておりました。
このころには、自身がうつ病であることについて、なんとなく予想はしておりましたが、主治医に現在の生活や状況について伝えたところ、やはり「うつ病」でした。


それから2、3年ほどの期間、抗うつ薬などを試してみましたが、これといって症状が改善されることもなく、うつ病の治療は自分から断念することにしました。
当然ながら、今も生活環境に変化はなく、うつ病に悩まされております。


今でも「仕事をしたい」「お金を稼ぎたい」という気持ちは変わりません。ですが、それと同時に、「どうせ無理だ」「長くは続かない」と諦めてしまうことがほとんどで、将来について、このまま無職として過ごして、いずれはホームレスになるのか、または自ら命を絶つ決断をするのか、自分のことながら、他人事のように考えている自分がいます。