うつ病・抗うつ薬の体験談を320件ほど公開しています(2020.7.25 現在)

うつ病の体験談【治った人の話を聞かされるのが辛かった】

26歳の時に激務の仕事が原因でうつ病になってしまいました。常に仕事のことが頭から離れず追い立てられているような気分が続き、夜も眠れず集中力が無くなりミスを連発して食欲もなく体重が激減してしまいました。

その様子を見た妻から、心療内科の受診を勧められ案の定うつ病と診断を受けました。幸い、診断が出てからの会社の対応は親切で、1週間ほど後には期間を定めずに休職に入りました。


私の激務状況は周囲のみんなが知っていたので温かい言葉をかけてくれたのですが、どんな言葉もうつ病の状態の私にはプレッシャーに感じられました。

まず「うつ病は誰でもなる心の風邪だから。」と職場の人が声をかけてくれると、そんな単なる風邪程度で仕事を休む自分は情けないと感じてしまいます。それに、自分はこんなに苦しいのに周囲からは単なる風邪程度にしか思われず、だらしないやつだと思われているんじゃないかと落ち込んでしまいました。

そして親せきなどから「〇〇さんもうつ病になったけど、1か月休職したらすっかり良くなって今は元気にしているよ。」といわれると、1か月以内に直さないと自分はダメな人間だと重圧になってしまいました。かといって「期間は気にせずゆっくり旅行にでも行くといいよ。」と言葉をかけてもらっても、旅行にすら行く気力のない自分をまた責めてしまいした。

そうやってかけてくれる言葉の中で、他のうつ病が治った人の話を聞かされるのが実は一番つらかったです。
「友達の〇〇さんは重度のうつだったけど3か月で治った。」
「営業の〇〇さんも明るく見えるけど、実はうつ病だった。でも今はバリバリ活躍している。」
「お笑い芸人の〇〇さんのうつ病体験談を読んでみるといいよ。」
という他の治った人との比較をしてしまう慰めはどれも聞けば聞くほど落ち込みました。

うつ病の時は、良かれと思って言ってくれている周囲の慰めの言葉も全部裏を読んでしまい「3か月以内に治せ。」「復帰したら元通り働け。」「芸能人だって克服したんだからお前もできるだろ。」というプレッシャーをかけられてるようにしか思えないのです。

そして、せっかくやさしく言葉をかけてくれる人の言葉をそんな風にネガティブにとらえてしまう自分がますます嫌いになり、期待に応えられない自分が情けなく思えてますますうつ状態が悪化する悪循環に陥ってしまいました。

うつ病の初期のころはそんな感じでしたが、休職してしばらく経つと周囲のそういうアドバイス系の発言も減っていきました。抗うつ薬の効果も出てきたのか他人の発言に右往左往することは少なくなり、半年ほどかかりましたが何とか仕事に復帰することができました。