鬱病を発症したのが今から約13年前、入社して10年近くになり私もようやく役職がつくようになった頃でした。
部署内の業務移動があり、私には全く経験したことの無い仕事の担当となりました。
担当となった新しい仕事を前任者と引継ぎをしながら、今までやっていた自分の仕事を他の人に引き継ぐ事を同時にやっていました。
その頃、結婚して妊活をしていましたが、なかなか子供が出来ない事も悩んでおりました。
仕事は思うように進まない、子供も出来ない事に毎日、イライラや落ち込みが続き連休が続いたある日会社に行けなくなりました。
朝起きられない、日中はずっと眠い、夜は眠れない時々死にたくなると、自分でもどうしたら良いか分からず、その頃ネットで読んだ鬱の症状に似ていた為、精神科を受診しました。
当時主人は仕事が忙しく、うつは気のせいだと相談・気にもしてくれませんでした。
病院の先生は鬱病と診断していただき、精神安定剤と眠剤を処方してもらいました。会社も休むようにとのことでしたので3か月程休むことになりました。
当時会社はうつ病で休むことをあまり理解されず、3か月過ぎたあたりで退職を勧められました。
結局会社を辞めない限り、仕事の事を考たり、他人が代わりに私の仕事をしていることが気になり全然気が休まらない状況でもありました。
他人に迷惑がかかるプレッシャーが余計病気の治りを遅くしていたようでした。
退職をし1年ぐらい体調が極端に良い日悪い日を繰り返しておりましたが、ピアノの音色が好きでベートーヴェンやショパンの曲を聞いていました。
また音楽に関する漫画やテレビ放映もあり、ピアノの純粋な音色にとても心が癒され、演奏会なども行くようになりました。
これは後で分かったのですが、心理学で言う音楽療法にあたる事をしておりました。
そして、自分でピアノを弾いてみたいと気持ちになり退職金でアップライトピアノを買いショパンの曲が弾けるようになりたくて、大人のピアノ教室のレッスンに通うようになりました。
体調を見ながら2年間以上かかりましたが、薬を服用しなくても良くなりました。
そして、大阪に心理学の勉強に通い始めました。自分の病気の正体を知るためでした。
勉強して、【自分は人に頼るのが下手】ということが分かりました。
一番印象に残っているのが、【ありのままの自分】と【3回に1回、一週間に1回やってみて。ならできそうでしょ?】言葉でした。
その言葉は今でも心が苦しくなったら思い出しております。それが、今の私の心のお守りでもあります。