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うつ病の体験談【栄養士時代のうつ経験談】

私は今までに、2度のうつを経験しています。今回は一度目の、私が栄養士として勤務していたころのお話をします。

とある病院の受託給食会社に新卒で入社しました。病院勤務ですので、朝・昼・夜の3食を提供します。

朝は4時半起床、5時から勤務を開始して、遅い日の退社時刻は19時を超えることもありました。ひと月の労働時間は280時間近く、明らかな長時間労働でした。

そのため、休日は勤務日の睡眠を取り戻すように、寝続けました。当然、プライベートを楽しむ余裕などありません。なんのために働いているのかわからなくなりました。

さらに私を苦しめたのは、人間関係です。

大きな病院だったためスタッフの数も多く、日常的にいざこざが起き、そこかしこで常に誰かの悪口が聞こえてきます。仕事に集中したい私にとっては、耐えがたい苦痛でした。また、先輩栄養士は、当たり前のように遅刻し、きつい仕事は後輩任せで、どうしてもうまくいきませんでした。

ストレスで、頭痛・吐き気・めまいを抱えながらも働き続けました。私が弱いからいけないんだ、耐えられない私は社会人失格だと何度も自分を責めました。

寝る前に布団の中で毎晩泣きました。とてもとても辛く、暗闇の中でひとりもがき苦しんでいる感覚でした。光も出口も見えない日々を送っていました。

それでも無遅刻無欠席で職場に行き続けた私は、ある日の勤務中に倒れて動けなくなりました。そこから1か月の間は布団の上で生活しました。

めまいと吐き気で起き上がれない、以前まで好きだったことや興味があったこともやる気にならない、さらには、不眠の症状もあり、夜寝ることもできませんでした。

とにかく仕事から離れて生活するうちに、少しずつ活動しようと思える日が出てきました。それを見た家族が、気分転換にと船釣りに連れて行ってくれたり、ショッピングに連れ出してくれたりと、私を外の世界に引っ張り上げてくれました。

何かを無理に聞くことをせず、私を責めることなく、静かに見守って協力してくれた家族には、今思い返しても感謝しかありません。周りの人の助けを受けながら、私は無事に日常生活を送れるまでに回復しました。ここまで回復してやっと転職を決意しました。

無理をしすぎて、我慢を重ねて体も心も壊しては、一度しかない人生がもったいないです。自分の身は自分でしか守れないからこそ、少しは自分の気持ちに正直に生きていこうと思いました。

ありのままの自分を受け入れて、常に感謝を忘れず、楽しく一生懸命に一日一日を過ごすことが目標であり、私のモットーです。