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うつ病の体験談【職場環境の変化が一つの要因】

夫の父親の話です。夫の父親は、半民半官の地方の企業に中間管理職として勤務をしていました。ずっと中間管理職でいたため、現場のことにはある意味疎くなっていました。加えて、部署も総務でしたので、なおのこと現場のことについては疎い状態となっていました。

その夫の父親は定年を迎えました。定年後その会社でも再雇用制度があり、また元気であったため、再雇用をしてもらいました。その再雇用の配属はこれまで慣れ親しんだ事務職ではなく、実験などを行う現場だったのです。


まったく聞いたことがない言葉、まったく触ったことのない器械に囲まれての仕事となり、だんだんと口数が少なく、ボーっとしていたり、夜眠れなかったり、食欲がなくなったり、といった変化が出てきました。

著明なことが食欲低下でしたので、夫の母親は父親を連れて、総合病院の消化器内科を受診しました。いろいろと検査をした結果、最終的に胆石があり、それが食欲を低下させているんだろうということになって、手術をすることになりました。それまで胆石があっても痛んだこともないですし、特段それが原因とは考えにくかったですが、その病院は手術大好きで有名な病院でしたので、胆石の手術を強く勧められ手術をしました。

手術後ある意味、案の定ではありますけど、食欲不振など改善することはありませんでした。徐々に会社に行きたがらなくなり、あれよあれよと不眠が強くなりました。また車の運転をしていても、ボーっとした感じが強くなって、ついに車をぶつけてしまいました。

手術をしてもらった病院に相談に行ったところ、心療内科を紹介され「うつ病」と診断されました。その診断から約10年間は、うつ病は良くなったり悪くなったりの繰り返しでした。仕事は退職しました。うつ病の発端が職場の不適応でしたが、仕事を辞めて治る訳ではありませんでした。

そう考えると、定年退職後の再雇用については慎重になる必要がある、と感じた出来事でした。