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うつ病の体験談【誤解されがちなうつ病】

実際にうつ病を体験された方の体験談を載せています。

物心ついた時には父からの暴言や暴力。そして学生になったとたん、クラスメイトからの命にもかかわるようなひどいいじめ。逃れようと大人に相談しても何も変わらず私はだんだん心を閉ざすようになりました。

そのころはまだ子供で、心よりも先に体に症状が出ることが多く、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、周期性嘔吐症など繰り返していましたが、それでも父は病院へ連れて行こうとはせず、母も内科までは連れて行ってはくれるものの、そこで精神科を紹介されても連れて行ってはもらえませんでした。


当時は今のように心療内科というものがなく、うつ病も精神科での診察だったため、精神科に通っていることでさらにいじめが激しくなったらだめだという理由からでした。しかし、本当はこの時思い切って精神科でも行っていれば、今のような苦しみはなかったのではないかと思っています。

それでも小さい頃は通っていた内科の先生がいろいろと話を聞いてくれたため、何とか乗り切ってすごしました。うつが再発したのは結婚してからでした。旦那のモラハラが引き金になって小さい頃の嫌なことがよみがえり何もやる気が起きなくなてしまうのです。ひどいときにはトイレにすらなかなか行けないという時もありました。また、子供たちの声やしぐさにイライラして手を挙げてしまうこともありました。

このままでは自分がされて嫌だったことを子供にしてしまうと考え、まずは児童相談所に相談。すると児童相談所から「今は精神科に行かなくても心療内科というところもある。心療内科と精神科、内科も一緒になっているところもあるから、内科へ通う気持ちで受信して見たらどうだろう」とアドバイスを頂いたのです。

早速電話帳やネットで自分の近くの心療内科を探し、いくつか数か月ずつ通ってみました。その中で一番相性が良く、何でも相談できるようなところを自分の主治医と決め、10年以上通い続けています。

症状が本当にひどく、家の中や近所に行くことさえなかなかできなかった10年前に比べれば、今の症状は比較的安定していると言えます。しかし、この安定は薬をしっかり服用しているからであって、決して病気が治っているわけではありません。良くなったからといって急に薬を減らしたり、辞めたりすると今まで以上の苦しさが襲ってくることもあります。

私の場合、小さい頃からちゃんと治療していればうつ病になっていなかったかもしれません。うつ病は治る病気です。だからこそ患者本人を含め周囲の人が変化に気が付いては辞めに治療してあげればきちんと治ります。
私もいつかきっと治ると信じて今日も薬を飲んで生きています。