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抗うつ薬の体験談【サインバルタ・デパス・パキシル】

私がサインバルタ20㎎を処方されたのは、1年位前です。

不眠とうつの症状が続き、以前に処方されていたパキシルでは効果が不十分であるという、担当医の判断によるものでした。


朝晩に1カプセルずつの服用から開始して、朝、サインバルタを服用すると、ズーンと重苦しくて絶望感しかなかった状態から一週間目位で徐々に抜け出せて、ふわふわと気分が軽くなっていくような感覚に変化していきました。

二週目からはちょっとしたイライラが募って叫び出すことも、どんよりと鬱に染まって家事や外出、入浴が億劫になることが減少していきました。それにともない、周囲の人々との衝突も激減していき、穏やかな日常を取り戻していくことができました。

しかし夜にサインバルタを服用すると、何故か楽観的な思考になりすぎて頭が妙に冴えている気がありました。昼間にできなかった近所への買い物を夜中に済ませようとしたり、ネットサーフィンしては衝動買いをしてしまうことが1ヶ月程続いてしまいました。そこで再び担当医に相談をした結果、夜はサインバルタとデパスを併用することになりました。この変更により安眠は難しいものの、夜間の衝動的な行動は抑えられるようになりました。

月日が流れるごとにサインバルタのお陰で精神状態が安定してきました。数ヶ月経つと、通所しているデイケアでのミーティングにおける司会進行役を担うことができたり、苦手なスポーツのプログラムでも幾らか冷静にプレーができるようになってきて、人との交流も広がりはじめています。

しかしサインバルタは長期間服用していると、離脱するのが難しいとされているようです。私としては朝のみの減薬に踏み切りたいと願っているのですが、担当医の見解ではまだまだ現状維持をするのが最善策だとされていて、減薬の目処すらたたないことに不安と苛立ちを感じています。

私の感覚では、朝はサインバルタで朗らかな仮面を着けて過ごして、夜はサインバルタを服用せずにデパスの量を増やして安眠を摂るのがベストだと考えています。されど医師の指示に従わずに用量を変更して、思わぬリスクを背負う可能性があることを、友人の経験談を通して熟知しているので、現状に感謝して粛々とサインバルタとデパスに夜を委ねる日々を送っているのです。

願わくは1日も早く安眠を取り戻して、生活の質を向上し、社会復帰への扉を開いていきたいです。


サインバルタ30mg

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