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うつ病の体験談【うつ病と闘いながら】

私は高校を卒業してすぐに工場に就職しました。

会社見学では見通せなかった労働環境と、繁忙期の残業が私を苦しめました。

夏の労働環境が最悪で、食品を扱っていた為に暑さ対策がほとんど無い中、長袖長ズボンとマスク、袖まくり禁止でした。

食品工場は異物混入を防ぐ為窓の開放は厳禁でしたので、真夏は室温41度、湿度80度と、さらに加えて人員不足のために毎日平均3時間の残業がありました。

こんな環境の為、先輩たちは辞めていき、その先輩たちと分けてこなしてきた仕事を自分1人でやっていくことになり、「自分も辞めたいのに」「1人でできるわけない」「誰も助けてくれない」など塞ぎ込んでしまい、会社に行くことが嫌になってしまいました。

会社のことを考えると体調が悪くなりました。

吐き気、頭痛、腹痛、手と体の震え、過呼吸などです。

私は吐き気がとてもひどく、会社に行けても毎日トイレで吐いていました。

その頃は食欲はほとんどなく、コンビニで買ったパスタを食べようと蓋を開けて、たまたま指に付いてしまったソースを舐めてお腹いっぱい、そんな感じでした。

会社を辞めよう、そう思い同じ部署の先輩に相談すると返ってくる答えはいつも「辞めたいのはみんな同じだよ」という言葉でした。

私の辛さはまだまだ軽い方なのか、もっと辛い気持ちの人がいるのかと思ってしまいました。

精神科に通い、診断名は適応障害でした。

3ヶ月の療養期間が必要と先生に言われ、診断書にもそう記入してありました。

ですが、会社に診断書を提出したにも関わらず休暇はもらえなく、今まで通り何事もなく働いていました。

相談に乗ってくれる人もいない、辞められない、死にたい、死んだらもう会社に来なくて済む、そんなことばかり考えながら会社に行っていました。

人と話したくなくなり、友達とも会わず、家族とも話せず、笑うのも無理になって、家族に背中をおされもう一度受診しました。

診断名はうつ病でした。体調も精神的にも限界になり、結局強制的に会社は辞めました。

会社を辞めて体調が落ち着いてきた頃、派遣社員やフリーターとしてやりたい仕事をたくさんやりました。

今となってはたくさんの仕事を経験できたので、自分の仕事の世界観が変わり良かったと思っています。

あの時に私を心配してくれた家族には感謝の気持ちでいっぱいです。

今もまだ症状が出ることがたまにあり家族と彼氏に頼ってしまうこともありますが、頑張って生きていこうと思っています。