私は社会福祉士、精神保健福祉士として現役で働いています。その中で体験したうつ病の症例についてお話していきます。
きっかけとなったのが 職場の人事異動で、出勤までの時間が増えてしまい、以前の仕事場が車で30分だったのが、 車で1時間かかる場所になったことが関係するだろうということでした。そして、平日は仕事があり病院に行けないので、土日祝日で受診できないだろうかとの相談を受けました。
実際病院自体は平日のみの受診しかできない為、平日以外の受診は難しいということを伝えました。最初の相談では、「じゃあ別に良いです。」という様なお断りの返答をいただいたんですが 、またその次の日に電話がかかってきて、「どうしても受診したいがどうしたらいいか」、という相談を受けました。
まず正社員として働いている彼女が有給を取れないわけがないので、家庭的な事情で有給が必要だということをお伝えし、受診してはどうかということをお話ししました。そのことを受け入れてくれた彼女は日にちは指定されたものの幸い女性の先生が受診を引き受けて下さる事になったため、予約日に受診することができました。
まず、先生に会う前に私たちは話をするのですが、その時に市販の風邪薬を眠れない時に過剰に飲んでること、車に乗っている時に眠気がくるために指をつねったり噛んだりしていることを話してくれました。
それから先生に状況を伝え診察が開始となりました。後で知りましたが彼女は泣いていて、なんで私がこんな風になったんだろうという話をしていたそうです。
症状は中程度のうつ病と診断され、ジェイゾロフトとベルソムラの処方が開始となりました。
それから2週に1回診察に来るようになりましたが、特に悪くなった様子もなく安定していて先生との相性も良く、仕事も現在までしっかり務めているそうです。
彼女の場合は、仕事の人事異動がきっかけとなり見知らぬ土地で働くことの苦痛があり、うつ病が発症したのではないかと現在では思っています。
彼女のように市販の風邪薬を多量に飲むなどは、危険な行為になりますですので実際にうつ病と思うような症状が現れた時にはそういった行動は絶対に避けて、すぐに心療内科、精神科に相談してみてください。