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うつ病の体験談【何も見えなかった】

今は普通に話すことができるようになったけれど、あの時は本当にどん底を味わいました。

就職して一人暮らしをして、新しい環境に必死に慣れようとしていた頃、毎日新鮮で楽しかったはずなのに、ある日体調不良と嘘をついて休んでしまいました。そうしたらその日の夜、死にたいという感情に押し寄せられ、気付いたら自分を傷つけていました。

そして、次の日から外に出ることも人も怖くなりました。姉に来てもらい、病院へ行くとうつ病と診断されました。

それから毎日死への感情が押し寄せ、リストカット、OD、飛び降りなどしようとしました。
拒食になり食べられない、トイレに行くだけで貧血で倒れてしまい、今度は過食になり食べまくっていました。

人の笑っている顔、楽しそうな顔を見ることが苦痛で、テレビを見ることすらできません。
眠れない。目を閉じると知人達が死ねと言いながら寄ってくる悪夢を見るようになりました。

あまりにも自傷行為がひどいので、病院から入院をすることを勧められました。
精神病棟のワンフロア隔離で、他の階には許可がないと行けない、基本的に私物は持ち込めず、携帯、ヘアピンなども没収されます。

少しして、外に散歩ができるようになると、病棟の色々な人の話も聞けるようになりました。そうして、周りの人たちの話を聞いていると、自分がこうなってしまったことがすごくちっぽけなことのように感じ始めました。

もっと小さい頃から自傷行為を繰り返して足をなくしてしまっていた人や、反対にもっと年齢を重ねた人が苦しんでいる姿を見ました。そういった人たちを見ていたら、自分はまだやれるんじゃいか、他にも何かできる方法があるんじゃないかと思い始めました。

少しずつ改善してきて退院してからは、過食で太ってしまった身体を戻すことも考えながら、音楽を聞きひたすら散歩をしていました。

それから少しずつ内職をしたりアルバイトをしたりと、徐々に社会復帰をしていきました。
もちろんすぐには普通に戻ることはできず時には自傷行為を繰り返して、薬を飲みながら通院しながら、少しずつ本当に少しずつ歩き始めた感じでした。

うつ病は治るものではないというけれど誰でもなりうるものだと思い、うつ病との付き合い方を見つけていけるようになったら、心がすごく軽くなりました。今でも落ち込んで自傷行為が頭に浮かんだりすることはありますが、あの時のどん底に比べたら今は大したことないんじゃないかと思うと立ち上がれるようになりました。

そして周りのうつに悩んでる人の相談に乗れるようになり、今では自分の何も見えなかったあの時期を笑って話せるようになりました。
本当に辛かったですが、今はいい経験をしたと思える感じになりました。