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うつ病の体験談【姉のうつ病】

5年程前に、姉がうつ病と診断されました。結婚して家を出ていたのですが、しばらく実家へ戻ることになり、また一緒に生活をしました。

最初の頃は、話かけてもあまり応答せず、何かの番組をみるという訳でもなく、ただテレビの画面をじーっと眺めている事が多かったです。しばらくしてからは、話も以前と変わらない感じでできるようになり、少しなら外に出ることも徐々にできるようになってきたという感じでした。


ただ、食事の量はあまり増えずにやせ細ってガリガリのままでした。姉は通院もきちんとしていて、数か月経つと少し明るくなって冗談も言えるようになってきました。

しかし、まだ以前のように気軽にお外へ出るなどはできず、元々インドアな人間だったのですが、うつ病をきっかけに更にインドアになり、家族が外へ行こうと誘っても皆で行ってきてと言われる日々が続きました。

その時の姉にとっての癒しの一つが、小さな子供だったようで、従妹の子供と会えるのであればがんばって外に出るようになっていました。その時に、山へピクニックに行って皆でお弁当を食べたり、公園で遊んだりと、今まであまりしてこなかった自然を感じながら遊ぶという事をしました。

それが姉にとってはかなり気分転換になったようで、とても楽しかったと後日話をしていました。家族である私たちも、姉をあまり一人にはしないように、なるべく誰かがそばにいるようにしつつ、あまり気を使わせない距離感で見守ることを徹底しました。

おそらく半年くらい実家で共に生活を続けていたのですが、たまに姉は旦那の元へ2泊3日くらいで帰ったりしていました。その帰る頻度が増えたころには仕事も踏ん切りがついて辞めていたので、元の生活に戻っても大丈夫との主治医からの助言もあり、しばらく元の生活に戻ってみて、また不安なようであれば実家に戻ってくるという条件で実家を離れました。

その後は、以前よりも密に連絡を取り合い、電話やメールではありましたが話をする頻度が明らかに増えました。それまでしっかり者だと思っていた姉でしたが、意外と弱いところもあり、昔よりもたくさん話ができるようになりました。

それからの姉は、完治したのかはよくわからないのですが、最初に比べたら陽気になり、子供を産んだことも大きいとは思うのですが、かなり明るく元気に、そして強くなったなという印象があります。うつ病にかかっていた時のことを自分でおもしろおかしく言う時もあります。

また再発する恐れがあるのかもしれませんが、今のところは姉は元気にやっているので、あまり心配はしていません。