3歳上の姉以上に仲良くしていた従妹がいました。
数年前、父親から従妹のお姉ちゃんが自殺したから葬儀に行くことを聞かされた時は、本当にショックが大き過ぎて心にポッカリと穴が開いたような感情でした。今でも鮮明にその時の感情を覚えています。
大人になってからは昔ほど会うことはなかったものの、自殺する数年前からうつ病を発症している事は父親から聞いていました。私も同じうつ病を患っていて、心配していました。
従妹のお姉ちゃんは結婚もしていたし、旦那さんがうつ病を理解をしているものだと思っていましたが、実際は違ったようです。
お葬式の時に旦那さんの親戚と私の父親が話をしていたのを聞きました。旦那さんは自営業で経営管理に関しては従妹に任せっきりで、旦那さんは従業員を連れて飲みに出歩いたりしてばかりだったそうです。そんな中でうつ病も悪化の一途を辿っていたのではないかと話を聞きました。
自殺する前日は税務署に行き、書類の書き方に不備がありすぎて税務署の方から散々注意をされて帰宅したそうです。旦那さんは一切経営管理にタッチせず従妹を悩ませていたそうです。
自殺当日の朝、旦那さんは仕事へと向かい従妹はごみ捨てに一緒に玄関を出たそうです。旦那さん曰く笑顔で手を振って送ってくれたそうです。それから旦那さんが昼ご飯を食べに自宅に帰宅した時に従妹が首を吊っていたそうです。
直ぐに従妹を下ろし、息が微かにあったそうなので救急隊を呼び近くの広場まで急行し、ドクターヘリで市民病院に運ばれたそうです。病院スタッフさんの甲斐も無く、静かに息を引き取ったそうです。
元々うつ病を患っていて、税務署でこっぴどく注意されたのが自殺の引き金になったのではないと思われます。お葬式の時に、従妹が棺に入っているのを確認し顔を見たときは自然と涙が出ました。
従妹は責任感が強く、全て一人で抱えてしまったのかなと思います。全てを抱えてしまった結果、誰にも相談せずに追い込まれ、しまいには自殺という道を選んでしまったのかなと思うと悔やみに悔やみきれない気持ちでいっぱいです。
旦那さんがもっと従妹に協力的だったら自殺の道を選ばずに済んだではないかと思うと、今でも従妹は旦那さんに殺されたようもんだと私側の親戚一同は思っています。
私もうつ病を患って10年近く経過しますが、調子の良い時と悪い時の波は未だに存在します。
病院の先生方や子供達の理解が得られているから生きていられると思います。
従妹の亡骸を見たときに「命って何なの?」って考えてしまうくらいあっけないものなんだと当時考えてしまったのは今でも鮮明に覚えてます。
従妹の自殺を機に、うつ病は心の風邪といいますが、心の風邪を拗らせない様に周りの理解が凄く必要だなと実感しました。
従妹が自殺してしまった事は本当に残念でたまりません。もっと会いたかった。でももう会えないと思うと寂しさもあります。
うつ病を甘く見てはいけません。病院の先生の相性と周りの理解が凄く重要だと思います。
今でもショッキングな出来事だと心に留めて従妹のお姉ちゃんが安らかに居る事を祈るばかりです。