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うつ病の体験談【心が壊れるということ】

実際にうつ病を体験された方の体験談を載せています。

私は、昔から明るく誰とでも仲良くなれる性格で、うつ病なんて他人事と思っていました。結婚をして子供も生まれて、心から幸せだと感じていました。今でもその頃の写真を見ると、そんな幸せが表情に出ていてハツラツとしています。


二人目が生まれたばかりの頃に、親が倒れて介護が必要になり、実家に引っ越して介護と育児に奮闘していました。旦那も仕事に追われており、ほとんど顔を合わせる時間がなくなっていました。夜中は授乳でほとんど眠れないまま、朝から介護をしていて、だんだんと昼夜の区別もなくなっていきました。少しでも時間があるなら横になりたい、眠いという日々が続いていき、体重がみるみる減っていきました。会う人からは、大丈夫?と心配されていましたが、一日をこなすことが精一杯でした。

数年後に、親は亡くなりましたが、その頃旦那の浮気が発覚しました。今思えば、嫁の実家で肩身が狭い思いをしていたことや、私がいっぱいいっぱいで旦那に全く構えなかったことが、浮気に走らせてしまっことが分かります。でも、裏切られたショックは強く、心がなくなっていくのを感じました。

それからは、旦那への暴言や、情緒不安定で泣いたり笑ったり怒ったり、自分の感情をコントロールできなくなっていました。そして、体がなまりの様に重く、子供かいない時間はずっと布団で過ごしていました。横になり、天井を見ては、居なくなりたいと思う様になっていました。それでも、病院へ行こうとは思いませんでした。そんな時間があるなら休みたい、着替えや化粧もめんどくさくなっていました。

けれど、ある日、親戚の葬儀に参列した時に、名前を書く手が震えて止まらず、同時に首を絞められる様な息苦しさを感じて、いよいよまずいと危機感を覚えました。また、人に合っても目を合わせられなかったり、短時間でもものすごく疲れてしまいました。仕方なく、心療内科を受診しましたが、医師が冷たくてろくに話も聞いてくれず診断されした。二度と行くかと、不快感でいっぱいでした。

毎日出かける時には、薬を持っていましたが、お守り代わりになっています。旦那には、少し距離を置いてもらい、そっとしてもらえたおかげで自分とゆっくり向き合う時間ができました。引っ越しをして、嫌な思い出から離れ、リスタートできたことは回復に繋がっているのかも知れません。
まだ完治はしませんが、無理をしなくなってから安定していて、日常生活は送れています。