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うつ病の体験談【気づかないうちに症状は重くなる】

私がうつ病だとはわかりませんでした。テレビや本で何度も見聞きしていたはずなのに、いざ自分が罹るとわからないものです。

うつ病も「うつ病」と「うつ状態」と診断されるものがあって、専門医に診てもらっても必ず一つの答えが出るわけではありません。事実私も後者の方でしばらく治療を受けていました。当初の診断名は自律神経失調症によるうつ状態でした。睡眠改善を主にした投薬治療で数ヵ月過ごしました。しかしなかなか状態が上向きになりませんでした。そのうち食欲もなくなり、精神科受診となりました。そこで今も治療中です。


私の例ではそもそもクリニック受診が遅かったのが、うつ病改善を長引かせる原因だと医師より説明を受けました。なぜ医師にかからなかったのか。実はかからなかったわけではなく、内科には通っていました。主訴は疲労感と気力のなさが長引いていたからです。

私は単に疲れているだけで休めば治ると勝手に自分で判断し、内科の医師からメンタルクリニックを勧められていたのを断っていました。内科の医師もなんとか治療を進めてくださっていましたが、やはり専門の薬もノウハウもないので私は病状をますます悪化させてしまいました。

このときの状態は食欲を含む意欲の欠如、集中力の欠如が顕著でした。うつ病の怖いところは、この状態になってもなおただ疲れているだけだ、休めば病院にいかなくても治ると思い込んでいたことです。知らず知らずのうちにうつ病は甘えだと自分でも思っていたのでしょう、なぜか情けないという思いも常に抱えていました。

私が言えることは当たり前かもしれませんが、医師の助言は素直に聞き入れ、専門医による治療をちゃんと受けること、これにつきます。私のようにへんな思い込みで専門医への受診を長引かせると、症状がどんどん重くなっていき、治療自体が長引くことになります。薬も強いものを使うことになるので副作用のことにも頭を悩ませなければならなくなります。おかしいなと思ったらすぐに専門医を受診してください。