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うつ病の体験談【新しい土地で適応できなかったのです】

私は現在、42歳です。大学を卒業して一般企業に就職して、2回転職をし、今の職場で働いています。最初の職場は東京都内の食品流通業の会社でした。営業として働いていたのですが、自分には向かないと思い、2年で転職をしました。その後は同じく東京都内の人材派遣会社で働いていました。

その頃は結婚して、子供も生まれていて、保育園に子どもを預けて共働き生活をしていました。


そんな私が、急に妻の実家の事情で、妻の地元に帰ることになったのです。場所は石川県金沢市なのですが、実は1回しか行ったことことがなくて、また、その時の会社も石川には支社がありませんでした。ですので、転職、そして引っ越しをすることになったのです。

それが、39歳の時でした。それまで、東京で営業、総務として忙しい毎日を送ってきた私が、妻の家の都合で突然石川県金沢市への引越しとなりました。最初は、見知らぬ土地での生活に不安はあったものの、転職先もすぐに見つかるだろうし、なんとかなるだろうと楽観視していたのです。

そして、就職先はすぐに決まり、心機一転、新しい土地での生活がスタートしたのでした。そんな私ですが、妻が実家の事で実家に帰ることも多くなり、また子供も一緒に連れていくので、帰ると家には私一人なんて事も多くなってきたのです。

金沢市に引越してから半年ほど経ったころ、帰宅しても、なんとなくそのままぼうっとしていて、気づいたら電気のついていない部屋に呆然と座っている自分がいたのです。

しかも、それに気づいたのが、会社から電話があっての事でした。私は、前日に帰宅してから1日、ぼうっとしていて、仕事を休んでいたのです。それまでは、自分でも元々まじめで頑張っている方だと思っており、新しい仕事も早く業務を覚えようと積極的に取り組んでいたつもりでした。ただ、今考えると、その態度が同僚からはうざいと思われていたのかもしれません。

また同じマンションに住む人も当然最初は誰も知らなかったので、積極的に私の方から話すようにしていました。
ですが、金沢特有の話し方と私の話し方が違いすぎて、地元の人の話し方がきつく言われているように感じていたのです。

引っ越して半年くらいの冬のシーズン、北陸はどんよりした天候になるのですが、その頃ますます気分は落ち込みました。

夜、寝付けなくなって昼間は頭痛がひどくなり、結局、職場も退職することになりました。1日中ベッドから抜け出せない日々が続いてしまったのです。その後、精神科を受診しました。現在は薬による治療とカウンセリングを受け、徐々にですが回復して仕事も始めています。