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うつ病の体験談【私が考える鬱病の特効薬】

私が鬱病とハッキリ診断されたのは、2年程前のことです。しかし、鬱病自体を発症したのは、もっと前のような気がします。それこそ、今から思えば社会人になるずっと前のような気すら、しております。

20代前半から半ばにかけ、仕事以外にも無自覚にたまっていたストレスがあったと思います。当時の友人からは、仕事や彼氏の愚痴を聞かされっぱなし、親は私よりも自分自身のことで手一杯で、私に対して冷たく当たる、という日々でした。

自分には、長年彼氏ができないコンプレックスなど、自己否定もあり、自分の居場所がどこなのかもわからずに、体調を崩し始めました。

そして、朝に起きて出勤して働くということが困難となり、私は当時勤めていた会社を退社せざるを得なくなってしまいました。

けれど、私の両親は所謂「精神的病」に理解がない両親でした。そんなものは甘えだ、気合が足りないと言わんばかりに、ただただ理由もわからず具合が悪い私に、母は「外で働け」と叫ぶように言うようになりました。

私は自分の命を絶とうとしたことすらあります。熱も咳もないのに、ただただ無気力で、働きたくともどの方面で働いたら良いのか分からず、自分自身動けない理由もわからないのに、親からは「外で働け」と顔を合わせる度にイライラをぶつけられる始末です。

私は半ば強制的に働くようになりました。働かないと税金が払えないからです。親に罵声を浴びせられるのが嫌だったからです。

しかし、まだ受診もしていない精神病がある中、新しいお仕事を始めたからか、仕事場で追いつめられると訳も分からず涙が出てしまったり、動悸が止まらなくなったりしてしまっていました。

今の職場で働き始めて通った心療内科で、初めて「重度の鬱病」と診断されました。先生の前でアンケート形式の書類を記入し、ヒアリングをした結果でした。診察後に抗うつ剤を処方して下さいましたが、副作用が怖くて、一錠も飲めませんでした。

けれど、それから数年経った現在の私は、なんとか元気です。仕事が、慣れてきたからでしょうか。自信が、どこかでついたからでしょうか。

その理由はハッキリとはわかりませんが、私にとって、「なんでもない自分を心配してくれ、認めてくれる人、愛してくれる人」がいることが必要不可欠なのだなということは、自覚するようになりました。

それは、私に限らず、誰でもそうだと思うのです。

親含め、心無い人達に、外からは分からないけれど、本人が抱えている病気があるのだということを、世間では知らない病気が多数あるのだということをもっと認識し、優しい人間であって欲しいと祈るばかりです。

謎が多い鬱病。この病の一番の特効薬は、「無償の愛」なのかもしれません。