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抗うつ薬の体験談【イフェクサー】

私はもともと仕事が好きで、結婚後も仕事を続けていくことを当たり前のように思っていました。性格的にもポジティブでメンタル面には自信がありました。

しかし、妊娠・出産・育児休業を経て私のメンタル面は変化していきました。職場復帰のことを考えたり、今後の生活スタイルについて考えると、以前のようにテキパキと楽しく働くことができるのか不安になり、動悸が起きるようになりました。

始めは、「気のせいだ。前向きに考えよう。」と自分に言い聞かせて、職場復帰に向けて、断乳や子どもの保育園の準備を行なっていました。そのうち治まるだろうと思っていた不安や動悸の症状は状態を維持するどころか、どんどんと悪化していき、子どもの顔を見るのも辛くなっていきました。

家族と相談した結果、抵抗があったものの心療内科を受診し、生まれて初めて「抗うつ薬」を服薬することになりました。担当の医師からは、「元気が出る薬」との説明を受けており、気分が落ち込んだときや、動機がするときに内服するように指示を受けました。

しかし、抗うつ薬を内服することは心療内科を受診すること以上に抵抗があり、今までのような普通の体ではないと感じ、そんな自分自身にとてもショックでした。そのような思いもあり、処方されてから数日は内服することを我慢していました。

職場復帰してからも、少しの動悸や不安であれば、深呼吸をしてギリギリやり過ごしていました。

ある日、職場で今まで経験したことのない仕事を任されることが決まりました。自分の想像以上にストレスがかかっており、その日は今までより不安や動悸が強く現れました。

この状態では、明日、出勤することさえ難しいのではないかと感じ、抗うつ薬「イフェクサー」を夕方に内服しました。どのように薬効が現れるのか、かなりドキドキしながら内服しました。不安のほうが大きかったですが、今の状態が良くなるのではと少し期待もありました。

すぐには薬効はなく、特に体調の変化は見られませんでした。そのまま子どもの寝かしつけを終わらせて、私も床に着きました。イフェクサー内服から、3-4時間ほど経っていました。

しかし、全く眠れないのです。そのうちに、吐き気や動悸も出てきて、急いでトイレへ駆け込みました。これはイフェクサーの薬効ではなく副作用ではないかと思い、内服したことをとても後悔しました。それと同時に不安も襲いました。

その後、動機がひどくトイレから寝室へ戻ることができず、廊下で倒れこみました。救急車を呼ぼうかと思ったほどでしたが、横になっているとだんだんと症状は治まっていきました。

翌日は出勤することはできず、仕事への不安も動悸も何も取り除けず終いでした。ひとつ教訓となったことは、イフェクサーはもう飲まないということでした。

その後はセカンドオピニオンを受け、現在は違う薬で闘病しています。

 

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