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抗うつ薬の体験談【銀行員のうつ】

私が抗うつ薬を飲もうと思ったのは、新卒で入った銀行での仕事がキツかったからでした。

銀行は、9時から15時までが営業時間だから楽だと思われがちですが全く違います。15時からが本当に忙しいんです。

私は少し前までは学生として遊ぶか、責任のあまりないアルバイトしかしてきませんでした。

そんなゆるゆるとした生活から一変、毎日緊張の連続でほんの少しのミスが大きな事態を招いてしまう職業に転職したものです。ストレスがかからない訳はありませんでした。

仕事の事を覚えることも大変だったのに、さらには直属の上司からのパワハラ問題や仕事が繁忙していて毎日お昼も取れないことが重なりました。

私はどんな時も前向きに、元気に、何にでも感謝して仕事をしようと心掛けてきました。それは学生の時から思ってやってきたことだったので、社会人になってからもずっと理想の自分像が離れることはなく、何年も前向きにやってきました。

ですが、何を言われても前向きにやろうとする姿勢が気に入らなかったのか、上司に目をつけられることになってしまいました。

仕事が終わって家に帰ると仕事の疲れ以上に精神的な疲れがどっときているのが分かりました。家に帰ると鉛のように体が動かなくて、お風呂に入るのもやっとでした。職場でお昼を食べる時間がなかったので、何も食べれないまま家に帰っていました。

そして何も食べずにいつの間にか眠っている状態が1か月続きました。体重も一気に4キロ減って、気持ちはいつも沈んでいました。日曜日の夜になると翌日が怖くてなかなか寝つけませんでした。

仕事の書類を上司に持っていくと、なぜかいつも私だけつっぱねられていたので強迫観念が強くなってしまい、会社では常に誰かに見られているような気持ちになっていました。

書類を何度も確認して、それでも不安でさらに確認するという作業に取り憑かれていました。その時は普通だと思っていましたが、仕事の話を当時の彼氏にしたところ、心療内科に行くことになりました。

心療内科ではうつ病の疑いとだけ言われて、抗うつ薬を渡されました。2週間ほど飲みましたが、あまり変化を感じることは出来ませんでした。私は仕事で頑張りすぎるのをやめることにしました。そして、有給休暇をとって自分の時間を楽しむことにしました。

そうすると、今まであった強迫観念が少し弱まり気分も回復しました。抗うつ薬は合う合わないがあるというので、処方してもらった薬が私には合わなかったんだと思います。

私の場合は気分転換でなんとか回復できたので良かったですが、症状が重い人は1ヶ月くらい薬を飲んで様子を見てもいいかもしれません。 抗うつ薬は自己判断でやめてしまうのが1番良くないので、今服用している人は医師の指導のもと、服用してほしいと思います。


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