うつ病・抗うつ薬の体験談を500件以上公開しています

うつ病の体験談【うつは心の風邪】

実際にうつ病を体験された方の体験談を載せています。

うつは心の風邪といいます。それは心の弱い人間だけでなく、世の中の全員が誰でもうつ病になる可能性があるということです。

これはAさんの実際の体験談です。なんとなく体がだるいな、だるいわりに寝つきも悪く、眠ることができなくなっていき、頭痛に悩まされていきました。

内科、脳神経外科、を受診しMRIも撮りましたが異常はなく、頭痛の鎮痛剤も服用していましたが24時間頭痛が続いていました。吐き気も続くようになりこれまでフルタイムでしていた仕事にも支障がでるようになってきました。


何年も通いなれた通勤経路がわかなくなり、遅刻が続き、職場の方に「遅れてすいません」と言うこともできずAさん自身も自分がおかしいなとは思いましたがどうしていいのかわからなくなりました。

スーパーに買い物に行っても車を停めた場所がわからなくなったり、会計で「756円」と言われてもどこ小銭をどれだけ出していいのかわからなくなり、外出するのが怖くなっていきました。

周りの友人から心療内科の受診をすすめられました。心療内科の初診はすぐにみてもらえません。一か月近くまちようやく受診することができます。時間をかけて聞いてくれるため予約がとりづらいです。

カウンセリングとうつ病の薬の服用が始まりますが、薬はその人によって合うあわないがあるので、自身と相性のいい薬に出会うまで半年かかることもあります。

Aさんは治療に専念するため仕事を退職。治療といっても薬を飲んで自宅で横になるだけ。食欲もなく、ただひたすら体がだるい、そしてうつ病になると「死にたい、消えてなくなりたい」という気持ちでいっぱいになります。

こんなことを誰かに言ったらひかれるんじゃないかと思い心療内科の先生にも言えずにいたのでもんもんとつらい日々は過ぎていきました。

Aさんは結婚をしていたので生活はなんとかご主人のお給料で最低限の生活をしていたそうです。傷病手当も1年6か月支給され、失業保険は今は病気で働けないので延長の申請をして週20時間程度の仕事ができるようになったころ受給を開始しました。

ハローワークに失業保険の開始を申請した際に「精神障碍者手帳」をもっていれば障碍者求人にも応募できますし、失業保険の給付日数が一般の方より長くなるので病院の先生に相談してみてはどうですかと親切に対応してくださいました。

うつ病になって悪いことばかりでなく、優しく接してくださる方も多くうつ病にならないとわからないこともあるんだなと思いました。