うつ病・抗うつ薬の体験談を320件ほど公開しています(2020.7.25 現在)

うつ病の体験談【うつ病だった怖い父親の記憶】

私の父親がうつ病を持っていました。
私が小学生頃の話で今から20年近く前の話になりますが、今でもはっきりと覚えています。

私の父は祖父が経営する会社で働いていたのですが、身内という事でコネ入社と言われ周りからあまり良いように思われていなかったようです。

そもそもの原因は父を嫌っていた副社長と経理の女性が、父の根も葉もない噂をバラまいていた事が原因だったようですが、当時小学生だった私にはそんな父の事情は全くわかりませんでした。

小学生の頃の私にとって、父は「突然怒鳴り殴ってくる怖い人」という印象しかありません。
お酒を飲んだ時、私と妹が少し大きな声を出して遊んでいた時、うまく本読みができない時など様々でした。本当に些細な事を理由に怒鳴り始め殴ってきました。それも私だけです。

だから私はずっと父が嫌いで怖くて仕方ありませんでした。子供の頃、誰かが腕をあげると殴られるのではないかと頭を抱えて守る姿勢を反射的に行う程だったので、後に思えば心のそこから怯えていたのだと思います。

今ではそんな父と普通に接し話す事ができています。その全ての原因が「うつ病」の所為だったのだと知りました。そしてうつ病のきっかけとなったのは勤めていた祖父の会社の副社長と経理の女性であった事を理解し、私は社会人なる頃にやっと父親と和解できました。

父がうつ病だった頃、会社でのいじめはとても酷かったようです。父をいじめていた経理の女性が私や妹を度々遊びに連れ出していた事もありました。父はその女性が私達に父のことについて探りを入れている様に思えて気が気ではなかったようです。

そんな理由から父はうつ病になり、経理の女性と出かけていく私が父の事をペラペラ話していると思い込んで、殴る蹴るの行動に繋がったようです。

当時は意味もわからなく、父によく「ベラベラ話すんじゃない」と言われながら殴られていた記憶もあります。全て後になってそういう事だったのかと繋がりました。

父がうつ病を患っていたのは約10年くらいだそうです。祖父もその間で亡くなり、会社は副社長が引き継ぎました。それから父は会社を辞め自分で企業し、少しずつ回復していったそうです。

今は昔の父とは違い温厚な人になりました。休日にたまに実家に帰ると嬉しそうに出迎えてくれますし、お酒も一緒に飲みます。もう、うつ病ではないのです。

小学生の頃たくさん殴られて、蹴られた時の事を私はまだ覚えていますが、父は殆ど覚えていません。うつ病というのは、人格さえも変えてしまう恐ろしい病気です。

そんな病気から父が立ち直ってくれて良かったと本当に心からそう思います。