仕事、家事、育児を抱えながら不調を言い出せないまま過ごし、職場では明るく仕事をこなす自分を演じ続けていた体験談です。産休・育休を経て復職した後も無理を重ね、仕事中の強いめまいをきっかけに退職し、心療内科でうつ病と診断されました。
体験談の要点
- 社会人としての経験や職場での立場から、つらさを家族や友人にも言えなくなっていた。
- 結婚、出産、産休・育休、復職を経ても、仕事・家事・育児を弱いプライドだけで耐えていた。
- 仕事中に激しいめまいで倒れ、13年間勤めた職場を退職した後、心療内科でうつ病と診断された。
周囲の噂で言えなくなった不調
自分自身の体験談です。心療内科を自ら受診し、うつ病と診断されてから治療は継続中です。
「うつ病とは?」と聞かれたときに、皆さんならどのように答えるでしょうか。一般的には、うつ病だと診断される方は「頑張り屋で生真面目で几帳面な性格の方が発症しやすい」「不眠になる、無気力、食欲不振になる症状が現れる」そうです。
このような症状は、うつ病ではない人たちにも自覚できることだと思います。「だるい」「朝眠いから起き上がることがつらいというより、起き上がれないほどつらい」と周りに訴えたくても、社会人として経験を積み、言葉だけの大人になっていく中で、プライドばかりが自分の心の中で先走っていきました。
そんな葛藤を覚えていたある日、同じ職場でうつ病の診断書が出され、病気休暇となった職員の話を噂している集団の会話が耳に入りました。
「うつ病になる人は、自分はうつ病かもとは言わない」と周囲から聞こえた何気ない会話を耳にした私は、以前にも増して「私、最近しんどいんだよね」の一言を、家族にも友人にも、結局は誰にも言えなくなっていきました。
産休・育休後も続いた無理
職場では「気が強くても、明るいキャラ。仕事はきちんとやります。任せてください」というキャラクターを押し通してきたのは、私自身だと気づかされる時が訪れます。
結婚・出産に伴い、産休・育休を二度取得しました。上の子のときも、気を張って自分がしんどいと感じたときも、仕事・家事・育児に追われる忙しい日々を、弱いプライドだけで耐えていることは、本当は自分がいちばんよく分かっていました。
でも、「耐えることができたから、乗り越えることができた」というわけではありません。「乗り越えたのはいったい何だったのか」と、今ではあのときの自分に問いたいです。
下の子を出産し、7カ月後に仕事復帰しました。まだ懲りないのかと言わんばかりに、自分を過信していました。
仕事中のめまいと退職
「しんどい、もう嫌だ、こんなはずじゃなかった。私はもっとできるはず。周りだって離婚率の高い今のご時世でも要領よくできている人はいる。私はそっち側の人間になるんだ」と、勝手なエゴに捕らわれて、人への優しさや思いやりさえ失っていきました。
それでも、職場ではまだできるふりをしていました。自宅へ帰った後は、夫婦喧嘩が続くことが多くなりました。
素直に自分の気持ちを伝えられない日々が続いた1年半後のある日、仕事中に激しいめまいで倒れました。
そんな不調が続くようになり、13年間勤めた職場を退職しました。退職後、心療内科を受診し「うつ病」と診断された私は、「ああ、やっぱりそうだったんだ」と正直思いました。内心、診断を受けてほっとしました。
診断後に気づいた心のサイン
人は、自分が思っているほど強くはありません。そして、うつ病は自分で気づくことができる病気だと思います。自分の心が疲れたときは、必ずサインを出してくれます。そのサインに気づかないふりをしないでください。
まとめ
この体験談では、職場で明るく仕事をこなす自分を保とうとしながら、家庭や育児の負担も重なり、不調を言い出せないまま過ごしていた経過が語られています。産休・育休後の復職を経ても無理を続け、仕事中の強いめまいと退職を経て、心療内科でうつ病と診断されました。本人は、診断を受けてほっとしたことや、心のサインに気づかないふりをしていたことを振り返っています。
※このページは個人の体験談を紹介するものであり、特定の薬の効果や安全性を保証するものではありません。薬の使用、増量、減量、中止については、必ず医師や薬剤師に相談してください。
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