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うつ病の体験談【自殺未遂からうつ病発症】

うつ病になった姉のことについて書きます。

私が中学2年生の時、姉が錠剤の風邪薬を1瓶飲んで自殺未遂をしました。姉はその時高校2年生でした。

バイト先の先輩からいじめを受けていたり、不良の多い高校で真面目な姉には合わなかったりなど、いろいろな原因が考えられますが、はっきりした原因は今でもわかりません。

15年ほど闘病していますが今でも完治していません。今まで片道1時間半の遠い病院までカウンセリングに通ったり、先生と合わなくなってきたら病院を変えてみたり薬を減らしたり増やしたりしました。

やることをなるべく強制せず自由にさせて、家族みんなで支えてきましたが、それでも限界があります。母は仕事を辞めて専業主婦になり家で姉を見守ることになりました。

私が学生の頃、家に帰るとほとんど引きこもり状態の姉が常に寝ています。食べて寝る生活で昼夜逆転し、不安定な時は母に暴言を吐く、ちょっとケンカになると泣き喚く。もう、うつ病になる前の姉がどんな人だったか思い出せないほどです。

家族も一緒に闘病・介護しているような感覚です。まわりにも相談できず、同級生とも楽しくはしゃぐことができなくなりました。自分も姉のことを隠すように暗い性格になりました。

体調の良い時期はアルバイトを始めたり一人暮らしもできていましたが、気分に波があるので調子が悪くなると仕事もできなくなります。仕事は長続きせず1日で辞めることもありました。

自殺未遂をしたときから時が止まっているので、世間では大人の一般常識を求められますが、うつ病の姉にはそれが難しくトラブルになり復帰がなかなかできませんでした。

少しきつい言い方をする人がいたりすると、仕事の前日から体調が悪くなり、行く直前まで布団の中にいる状態です。たまたま優しい人が多い職場で長続きしたときもありますが、体調の波もありだんだん仕事が負担になります。

行かなきゃいけないというプレッシャーから死にたい、につながってしまうので無理に仕事はしないように勧めています。今は障害者年金をもらってなんとか生活していますが、連絡が途絶えることもあり、また自殺しないか心配でした。

母も心配で、毎日「おはよう」だけでもメールしてほしいと頼んでいました。

でも具合が悪いとそれすらできずベッドから起き上がれないほどつらい、連絡するのが難しいのに強制するな、プレッシャーになる、とまたケンカになり、こちらは何もできない状態も続きました。