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うつ病の体験談【ある日気付いたら仮面うつ病になっていた】

数か月眠りが浅くなっており、倦怠感やめまいに加えて、淡い希死念慮に付きまとわれていました。

感情はびっくりするほど平坦で、仕事以外は何もする気が起きず、家に帰ると動けなくなる、そんな日々でした。

SNSを開くこと自体が辛くなり、人と会話するのも億劫に感じてしまい、何をしても楽しいと思えなくなっていました。けれど表面には出さず、いつも通り笑顔で仕事ができてしまっていたために、自分でも気付くのが遅れてしまいました。

ある日いつものようにぼんやりと、どうやったら遠くないうちに死ねるのかな~、と考えていた時唐突に、あれ?私この症状、なんか知ってるぞ?とふと思ったんです。

別に積極的に死にたいと思っていたわけではありませんでした。でもこんなことを考えていること自体がおかしいし、思い出してみれば眠れない日も身体的不調も数か月続いていました。

すぐにパソコンに向かい、検索をしました。「仮面うつ」とでてきました。そうして幾つかのサイトを見て確信しました。あまりにも思い当たることばかりだったので。ああ、道理でおかしいわけだな、とやっと思い至ったのです。

私がこの病に気付くことができたのは、学生時代の知識によるものでした。心理学を学んでいた時に出てきた病名の1つだったからです。

仮面うつ病は、うつ病の初期とも言われており、気付かれにくい病です。精神的な症状よりも身体的な症状に現れることが多く、またうつ症状が出やすい方の特徴とも言えますが、生真面目で辛くとも我慢してしまう人は余計に気付くことが難しいのではないかと思います。

少しでも思い当たる方はお医者様に頼ること、休むことを自分に許してあげることをお勧め致します。幸いにして私には知識があったため、その日から生活を改善し、時に薬などにも頼り、仕事も休める時は休み、思い切って自分を甘やかそう!と決めたことで、徐々に症状が改善していきました。

そして、また同じことにならないように気を付けるようにもなりました。そういったコントロールができることも大人のスキルではないかと今は思っています。

「ストレス」とひとくちに言っても、その感じ方も内容も人それぞれです。

この人はできてるのに!なんて思っても詮無いことですし、大人になるほどどうしてもここは!という頑張りどころは増えていきます。けれども、過度の我慢は禁物です。 「それは本当に、あなたが・今・やらなければならないことでしょうか?」