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うつ病の体験談【うつ病だった時の話】

私が初めてうつ病と診断されたのは高校2年生の時でした。その当時はなぜ自分がこんな風になってしまったのか、いくら考えても分かりませんでした。

それから7年ほど経ち、今は病院にも通っておらず薬も飲まずに生活出来ています。
そんな私がその当時を振り返り何が原因だったのかお話したいと思います。

先ほど述べたように私が初めてうつ病と診断されたのは高校2年生の時でしたが、元を辿れば中学3年生の頃に出来事が原因だったのではないかと思っています。

部活動の練習中、人とぶつかり後ろに倒れ頭部を強打。その瞬間は頭が痛く体が痺れたような感覚がありました。

その直後から意識がなく、次に意識が戻った時は部活動の先生に大きな声で怒鳴られた瞬間でした。私は意識がなかったためどういう状況なのか理解できず、突然の大声にパニックを起こし再び意識を無くしました。

後日その場にいた友人に聞いた話では、頭を打った後も私はいつも通り部活動の終礼にも参加していたそうです。その際、先生に注意を受けたがボーッとした状態で無視をしていると思われたようで、怒鳴られたということでした。

話は戻り、再び意識を失ったあと次に意識が戻った時は自宅で心配そうに両親が私を見つめていました。また不思議なことに母が迎えに来た時、私がパニック状態で何かを発しながら天井を見つめて泣いていたそうで、抱えられて自宅に戻ったそうです。

そこから病院に行くかと言われましたが、特に変わった様子もなかったため自宅で安静にしておりました。

翌日いつも通り学校に行こうとすると、頭がひどく痛く病院に行きました。検査を受けましたが「異常なし」ということで遅刻して学校にいきました。

授業の途中だった教室に入り自分の席に着いた頃です。動悸が激しくなり視界がぐるぐると周り、パニック状態になったために保健室に運ばれました。

その後は心療内科にかかり薬を飲んだりしていましたが、集団恐怖症になり1ヶ月ほど保健室登校を続けていました。その後は徐々に元に戻りいつもどおりの生活を送り中学を卒業、高校に入学をします。

高校でもスポーツ推薦で進学したので部活動三昧の日々を過ごしていました。そして高校2年生の冬、通学中に急に動悸が激しくなり過呼吸を起こしました。

学校は楽しく過ごしていたので精神的なものとは思わず、何かの病気なのかと家族で心配しましたが、その次の日もその次の日も私は学校に行けませんでした。

行こうとすると手が震え、動悸が激しくなり過呼吸を起こす、ひどくなると「分からない分からない」とパニック状態に陥りました。

そこから引きこもり、人の目が怖く、試合を控えていたために部員のみんなにどう思われているんだろうといろんな事が不安になり、さらに人に会えなくなっていきました。

その時中学生のころにかかった心療内科の先生の紹介で精神科にかかることとなりました。

病院でも自分の状態を説明することも簡単な質問に答えることも出来ず、何かを聞かれるとパニックを起こし過呼吸になり、夜はまったく眠れず食も進まず、泣いてばかりの毎日でした。

何が原因でこんなになってしまったんだろうと、ぐるぐると同じことばかり考えて生きていることがとても苦しかったです。その当時診断されたのは「」「パニック障害」「過換気症候群」などでした。

7年ほど経った今だからこそ思うのは、その当時プレッシャーをとても感じていたのだと思います。

選手に選ばれた、試合に勝ち進んだ、親や親戚が試合を楽しみにしている、期待されている、負けてはいない、もっと練習しなければいけない。もっともっといろいろなことを考えていたと思います。

ちょうど鬱になったころ、部内では大事な試合の選手決めの時期で女の子特有のピリピリした空気がありました。そういったものでもストレスを感じていたのかもしれません。

その後高校は通信制の高校に転入し、調子の良い日と悪い日を繰り返しつつ、徐々に外に出れるようになり体調がすぐれるようになってきました。

その後もずっと病院にかかり薬を毎日飲んでいましたが、遊びに行くこともアルバイトをすることも可能になりました。ただどうしても苦手だったのがバスや電車などの公共交通機関を利用することでした。

いざ乗ると「今パニックを起こしたらどうしよう」と考えては過呼吸になっていたからです。正直今でもバスなどがとても苦手です。

親のサポートがあり少しずつ少しずつ挑戦して、5年ほど掛けてやっと元のような生活が送れるようになりました。

通院の回数も薬の量も減り今ではもう一年以上病院に通っていません。何がきっかけだったかは、両親が諦めずに私に笑顔で接してくれたこと、急かさず私のペースに合わせてくれたことだと思います。

決して1人ではここまで立ち直れなかったと思います。また再発するかもしれないと不安に駆られることはありますが、しっかり周りを見て1人ではないんだと、自分を安心させてこれからも生活していきます。