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うつ病の体験談【アトピー性皮膚炎によるうつ病】

私はアトピー性皮膚炎が酷くなった時期にうつ病になりました。痒みのせいで、ぐっすり眠ることができなかったこともうつ病になった原因のひとつかもしれません。

とにかく気持ちが落ち込んで悲しかったです。薬を使っても著しい効果がでずに、かきむしった傷や床におちたフケなどを見るたびに叫び出したくなるような気持ちにもなり感情が不安定でした。

そのせいで周囲にも八つ当たりをしてしまったり、何も隠さずに好きな恰好が出来る友人たちを心の中で妬んだりしていました。そうした自分の中のネガティブな感情に気づく度に、自分自身に嫌悪感を抱いて余計にネガティブが加速し、ネガティブ・スパイラルに陥りました。

そうなると、本当にすべての事に対してやる気が起きなくなり、日々の事をこなすだけでも、元気だった時の何倍も体力や気力を使うようになってしまいました。 いつも仏頂面で、笑うことも少なくなっていき、好きだったことにも興味が湧かなくなりました。

このままでは駄目だと思い、幸いなことに私の場合うつ病の原因がはっきりとわかっておりましたから、アトピー性皮膚炎の改善のために、色々な記事や皮膚科の口コミなどを沢山見るように努めました。

通院できる範囲で評判の良い皮膚科を訪れて、診察をして頂き、ステロイドの成分が入った塗り薬を勧められました。ステロイド系は怖い話も耳にしますから、手を出すことに躊躇はしました。しかし先生の言葉を信じてステロイドデビューをすることにしました。

最初は試験的に少量から始めたのですが、少量でも塗布後ひりひりした感じが強く、痒さに加えてひりひりもなんて耐えられないと、少し先生を恨む気持ちでしたが、「皮膚が慣れてきたらひりひり感はなくなるよ。」という先生の言葉を信じて継続しました。

また、軽めの睡眠導入剤も処方してくれたこともあり、夜にちゃんと眠られるようになりました。睡眠が出来ると不思議なことに、じめじめした気持ちが少し軽減されたように感じました。

相変わらず皮膚の状態は酷いままでしたけれど、その皮膚を見ても気落ちすることも減っていったように思います。

ステロイドによる治療効果は劇的なものではなく、私はあまり効果を実感しておりませんでしたが、その次の診察で先生が「皮膚が変わってきたよ」とポジティブな言葉を掛けてくれました。

皮膚のプロが言うなら効果は出てきているのだと信じられ、その日からはステロイドの量のも少しずつ増やしていきました。続けることで、私にも皮膚の改善が目に見えて分かるようになり、気持ちが上がっていくことを感じました。

今も完治したわけではなく、季節の変化で症状が酷くなる時もありますが、アトピー性皮膚炎との向き合い方が分かってきたため、当時のように塞ぎ込むことは無くなりました。

あの日々を経験してうつ病に効果的なのは、ちゃんとした睡眠をとることだと個人的に思います。良質な睡眠が気持ちを整えてくれるのだと思います。