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うつ病の体験談【うつ病の苦悩と..家族の支え】

わたしが、うつ病と診断されてから間もなく半年が経とうとしています。長年勤めた会社を退職してから半年が経とうとしているということです。

結局は最後の最後まで、気を張ったまま、どんなに辛くても苦しくてしんどくても、毅然とした態度で退職日に挨拶をしたつもりです。

わたしの変わっていく様子に気づいていた方もいたんだろうな、と感じていたことも事実ですが、果てしなく続く、仕事・家事・育児に毎日疲れ果てていました。

退職してからの半年間も、決して楽になるわけではありません。退職後受診した心療内科で「間違いなくうつ病です。ショックかもしれないけど受け入れることで、この病気と向き合っていくところからがスタートですよ」と言われました。

朝はなかなか起き上がることができない、今までの人生の中では経験したことのない「しんどさ」は治療継続中の今でもあります。怠けているのではなく、自分の身体がいうことを利いてくれない日が今でも週に数日はあります。

以前は「眠れない、早くに目が覚めてしまう」ことが悩みだったのに、退職後から半年近く経った今では朝一度起きて、朝ご飯の支度をして主人と子どもを送り出した後は、再度午前11時頃まで眠り続けてしまいます。

通院し始めてからの2ヶ月間は、朝は起きるけれど、子どもたちの朝ご飯は主人が用意してくれるような生活でした。

母親としてそんな自分が情けないと思うだけではなく、罪悪感からの感情の起伏が激しくなる日々を繰り返しました。今日は気分が穏やかでも、その次の日は自分の感情が豹変し、焦りに伴う怒りの感情のコントロールができなくなるのです。

担当の先生の「焦らないでください。自分がやるべきだと思っていることが、今はまだ病気が治っていないからできなくなってしまう日もあるけれど、助けてくれる家族や友人がいるなら甘えましょう」という言葉に、溢れ出したのは涙ではありませんでした。

単身赴任を数十年貫いてきた父がうつ病を患ったことがあり、自分のうつ病を父のせいにしてきたことに気づき、愕然としました。「自分のうつ病」は、いくら時間がかかったとしても自分の病気として向き合っていこうと改めて思いました。

父は不器用ながらも、うつ病になった自分を理解してくれているのだと思います。可愛い孫と楽しそうに遊んでくれています。

そして、母から言われました。「そんなに自分だけが強くなろうとしなくていい」、「お父さんは確かにうつ病にもなったし、他にも肺炎・胆嚢炎、いろいろあったけれど、定年退職まで立派に勤めあげた」、「なぜだと思う?大切な家族を守るためだよ」という母からの言葉から、今までの全ての葛藤が自分の身勝手な感情だったのだと思い知らされました。

そして、父のように私なりに少しずつ這い上がって、大切な家族のためにこれからの人生を”生きていきたい”と思います。