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うつ病の体験談【友人のうつ病体験記】

わたしの友人は、友達も多く、明るく、学業も優秀で、なにひとつ取り柄のない自分にとっては、うらやましい存在でした。

その友人は、大学を卒業後、すぐ大手企業に就職しました。しかし、すぐ退職してしまいました。彼は、怪我をしたのです。怪我をして、自分の希望していた部署とまったく違う部署に配属され、自信を失ってしまいました。

わたしの目からすれば、怪我をした彼に気を使って、怪我の支障のない部署に異動させたという判断なのですが、次第に意欲がなくなり、元気がなくなりました。

後日談ですが、なんでもエリートコースを歩んでいた彼には、異動という措置が左遷されたように感じて、自分の気持ちに整理がつかなくなってしまったようなのです。

大変だなとは思うものの、若いうちに、いろいろな挫折や困難は必要かと思いました。そうじゃないと、自分との折り合いがつかず、エリートまっしぐらで、彼も意気込んでいたのでしょう。

その道しかないと思い込んでほかの道があると思えなかった、そこに原因があるような気がしています。

彼はうつ病の診断がくだされ、薬を飲みながら、自宅療養をしていました。怪我の回復とともに、だんだん笑顔が戻り、仕事もなんらかのものを見つけて、元気になりました。

ただ、うつ病というのは、元気づけてはだめだと聞いたことがあるのですが、その通りだと思いました。自信を失っているだけなら、励ますだけでいいものの、うつ病とは、ひとつの脳の障害ですから、病院に通って、服薬も必要です。

恐ろしい表現をしますが、度をこすと自殺念慮になってしまいます。励ますのではなく、彼の回復をみんな何も言わず見守り、できることをひとつひとつこなしていけば、必ず回復する脳の病気ですので、自信回復とともにすごくよくなるものなのだなぁと思いました。

うつ病は怖い病気ではなく、誰しもがなりうる病気で、必ず快復します。ゆっくり療養しつつ、考え方を変えて、養生することが大事かと思いました。

当の本人は大変だと思います。でも、あまりにも上の立場ばかり経験して挫折も知らないと、自分の居場所を見つけられなくなって、つらい思いもすることがあるんだなぁと思いました。

うつ病患者さんが、少しでも自信を取り戻し、自分の居場所を見つけられることを願って。本当に大変な病気だとは思いますが、彼がよくなってよかったと思います。