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うつ病の体験談【反復性うつ病性障害】

私は現在、「反復性うつ病性障害」の診断名を受け、寛解中ではありますが再発予防のため投薬を受けております。

そもそも、病気というものは症状がなくなると完治するものと考えていました。

しかし、精神疾患は寛解という言葉を使うことをこの病気になってはじめて知りました。

私の診断名には、反復性という言葉がついている通り何度か再発をしました。

それでは、私がはじめてうつ病と診断された時の事からの体験談を述べたいと思います。

今から15年前、新築の家を構え7年が過ぎようとした頃でした。

夫の会社が不景気のためか給料が減額され、生活が不安定になっていった頃のことでした。

私も夫に協力しフルタイムで働いていましたが、突然の給料減額にこの先の生活の不安と恐怖を感じ、ある日から夜眠れなくなるようになりました。

私は心配性もあり、何か不安を感じると夜眠れなくなることがあります。

普通なら、1日2日ほどで忘れてしまい平常な生活を送るのですが、この時ばかりは心配で心配でどうしようもなくなり、眠れなくなる状態が2週間以上続きました。

眠れない日が連続で続くと、体がだるくなり、元気もなくなり、食欲もなくなります。

何をするのも、億劫さや面倒さで無気力になりました。

それでも、仕事は続けないと生活ができないと思い、かなりの無理をして出勤していました。

無理して出勤しても、頭の中はボーッとしてミスも連発になります。

はじめはなんとか体をごまかせて生活できていましたが、我慢の限界を迎えると朝も起きれなくなっていました。

「疲れているから」と、うつ病を疑うこともなく、内科を受診して点滴を受けるなどしていました。

しかし、どうしても回復の兆しがなく、実母に相談して精神科を受診することになりました。

精神科では、夜眠れないこと、食欲がないこと、喉が乾くこと、悲しい気持ちになっても、涙が全く出ないことを医師に伝えました。

その結果、私は「うつ病」と診断されました。

睡眠導入剤と抗うつ剤のおかげで、一ヶ月の休職をしただけで職場復帰ができ、その後も再発することなく10年以上普通に生活することができました。

投薬は半年くらい続けた程度で、通院もしていませんでした。

ところがその後、生活環境が変わるたび(子どもの結婚独立、老親の介護)、生活のリズムが崩れるようなタイミングの時に、私の場合は不眠になりやすく、眠れないことで抑うつ状態になりやすいことがわかり、再び精神科を受診するようになりました。

加えて、更年期障害もあり婦人科も受診しております。

几帳面、完璧主義なところがあり、無理してでも最後までやり通してしまう性格などがうつ病を再び引き起こしやすいと今は考え、なるべく極端な考え方にならないように努力することにしています。

精神科の受診をためらう人もいますが、うつ病の治療が理解され、うつ病の人も社会の中で生活しやすくなればと望んでいます。