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うつ病の体験談【私の救い】

私は19歳の頃にうつ病と診断されました。うつ病と診断された原因は明らかではありません。診断された当時、看護専門学校の学生でアルバイトを2つ掛け持ち、彼氏と同居していました。

看護学校へ通いながらアルバイト2つ掛け持ちはとても大変なことです。私は学校よりもお金の手に入るアルバイトの方に力を入れていました。

そのため、授業中の居眠りが増え、放課後のグループ活動に参加出来ず、家での課題にも時間が無く取り組めませんでした。

課題が取り組めないことによって次回の授業の内容も理解出来ず、友達に聞いたり、また、課題も友達のものを写したりと、とても自力で学業に励んでいたわけではありません。

そのため、友達からも、バイトを辞めれば?もっとグループ活動に参加してよ。ちゃんと課題やってきなよ。と言われていました。

ですが、当時アルバイトしていた一つ、カラオケでのバイトは、同年代の人が多く、私が通っていた看護学校とは違い様々な学科のある大学に通っている人が多く、とても楽しい場でした。

そのため、バイトを辞めるとなると自分の楽しい場がなくなると思い、辞めるという選択肢はありませんでした。

今まで通りの生活を続けていくと、友達からの言葉もきついものになりました。「課題を写したり、授業中寝るのは勝手だけど、迷惑だよ。」

当たり前ですが、とても胸に刺さりました。そこでようやくバイトの時間を減らし、学業に集中していましたが、今まで疎かにしていたことが多すぎて一人では授業の内容を理解するのにも課題をこなすにも大変でした。

友達に助けを求めましたが、自業自得と言われ助けてもらうことはなかったです。このことを同居していた彼氏に相談するも、相談された経験がないのか、「なんとかなる。」と返されただけです。

このような日々が続き、私の気持ちが変わっていきました。何をしても上手くいかない。やる意味が無い。やる気も出ない。どうでもいいや。こう思うことが多々の日々です。

一番の問題がやる気が出ないことです。当時頑張っていたバイトに対してもどうでもよくなっていました。理由もなく泣くことが多くなり、彼氏や親など多くの人にも心配されました。

そんな、学校、バイトともにほとんど行かなくなった私に、学校の先生が一度心療内科へ行ってみたらどうかと提案がありました。

提案があってからもすぐには行動する気力が起きず、人と関わりたくないという気持ちがあり、引きこもり状態となりました。

学校からの連絡にも応じなかった私に、学校は親に連絡をするようになりました。そのため、親からよく気にかけられるようになり、時間を重ね少しずつ親と話すようになりました。

それから病院へ行きうつ病と診断され、眠れない時のための睡眠薬などを処方してもらっていました。病院に通ってもあまり効果の実感がなく通うことを辞めました。

ですが、親との何気ない会話を繰り返すことによって、このままじゃだめだなと自分から思うようになり、行動しようとする意欲がうまれました。現在はその時行動し、以前のようにうつ状態になることはなくなりました。

うつ病の時は本当に何もかもやる気もなくします。人と会話するのも嫌になります。私は親と話すことができたのが唯一の救いです。

人それぞれ症状の強さや回復のきっかけは違います。ですが、私の経験から、うつ病の人を見放さず、気長に暖かくそっと支え回復を待つことが大切ではないかと思いました。