原因は何なのか、いつから始まったのかは、正確に覚えていません。でも、昔から寝付きが悪かったことははっきり覚えています。
体調に異変を感じたのは、社会人になってしばらくしてからです。
寝ていると、夜中に何度も起きます。そういえばこんなことは前にもあったなぁと気にもとめていませんでした。
ですが次第に仕事が忙しくなり、残業をして帰る時間も遅くなりました。
横で見ていた同僚は、そんな私を見て何がそんなに忙しいのだろうと疑問だったそうです。
それでも私は目の前の仕事を片付けることに精一杯でした。
次におかしいなと思ったことは、ちょっとしたことでもすぐ忘れてしまいました。
忘れないようにメモをしても、そのメモを見るのを忘れて、もうめちゃくちゃでした。
このときはあまりのプレッシャーで、夜寝る前、息ができなくなるようなこともありました。
そして睡眠は最悪でした。寝ても一時間おきに目が覚めてしまい、朝は眠いままです。
こんな日が続いていた時のこと。何気なく友人に話したら、「そんなに眠れてないのは大変だよ!病院へ行きなさいよ!」と言ってくれました。
受診するのはとても抵抗ありましたが、受診することに決めました。
診察ではいろいろ聞かれて、睡眠薬をもらいました。
試しに飲んで見ると、次の日頭がぼーっとして、仕事も進みません。どうやら効きすぎていたようで、次の診察の時に薬は変わりました。
睡眠に関しては、薬のおかげで眠れるようになりましたが、次は食欲がなくなりました。
みるみるうちに体重が落ちて、食事も取れません。
水分を取るのが精一杯で、今までだったらごくごく飲んでいたジュースも、気合いを入れて飲むほどです。
通院でそうしたことを話したら、うつ病だと診断され、休職するように言われました。
幸い上司は理解をしてくれたので、休職できました。すごくありがたいことでした。
休職中は、家で何をするわけでもなく過ごしていました。
友人の一人も同じタイミングでうつ病になって休職していたため、よく話をするようになり、体調の良い日は遊びに出かけたりしました。
慣れない仕事のプレッシャーから解放されて、徐々に悪い波から解放されて、復職できたのは半年以上経ってからです。
所属する部署は変更になりましたが、そこではみんながとても優しく受け入れてくれて、また体調が悪化しないよう配慮もしてくれました。
まずは毎日会社に来ることを目標にして、その次は1日会社で過ごすこと。
それができるようになってから仕事を少しずつ再開して、リズムが出たところで部署移動しました。
この頃には、睡眠の問題も解決していて、毎朝すっきり起きれるようになっていました。
あれから10年以上たちましたが、今でも通院と服薬は続けています。
そろそろ卒業できそうな感じはするので、無理をせずぼちぼちやっています。