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うつ病の体験談【うつは必ず治ると信じて】

私が最初にうつ病と診断されたのは32歳の時でした。

ある日、糸が切れたように会社に行けなくなりました。最初は熱もあったため、内科も受診しましたがどこも悪くなく、心療内科を受診したところ「うつ状態」との診断でした。

原因は仕事。積み上がった処理しきれない仕事量に、日々追い詰められていたことが主な要因でした。入院までは必要ないが、会社は休み当分の間自宅で療養が必要とのことでした。

衝撃的なことですが、仕事に追い詰められて体調を崩したわけですから、しばらくの間は仕事から離れなければなりません。

自分がうつ病なんて信じられませんでした。明朗でポジティブが信条でしたし、友達も多く何でも話せる親友もいます。なのに心が追い詰められる病気「うつ病」になるなんて、ほんとうに意味がわかりませんでした。私の認識ではうつ病は人間関係が理由でなるものでしたから。

仕事に追い詰められて心が疲弊してしまうなんて、私はこんなに弱い人間だったの?としばらくは自分を責める日々が続きました。休んでいる間にも仕事は山のように積み上がっている。誰かが私の代わりにその仕事を抱えて疲弊しているに違いない。そう考えるだけで休んでいる自分が悪いと思い、そんな考え方をしている限り療養にはなりませんでした。

何もする気にならない。そんな自分を責める毎日。薬で無理やり考えることを止められ、ぼーっとしている日々が、とてつもなく辛い。ほんとうにうつ病なんだろうか?忙しい仕事から逃げただけじゃないのか?そういう考えが次から次へと頭に浮かびます。自宅で一人で療養することが本当に治療に効果があるのか、疑念が噴出します。

ところが一ケ月を過ぎたあたりから、少しずつ変化が見られるようになってきました。会社を休んでいるという「罪悪感」が薄れてきたのです。会社を休むという事には本当に重い「罪悪感」がありましたから、大きな変化です。それと同時に、何とも言えない心の重みから少しだけ解放されたような気持になりました。

家での生活は、テレビを観る気にもならず食欲もないため、ゴロゴロする毎日です。先生からは、散歩に出れるようなら積極的に出ましょうと言われましたが、全くそんな気にはなりません。少し上向いたとはいえ、何もやる気が起きない状態は相変わらずです。

そんな私の体調が劇的に改善したのは、朝起きる時間を早めてからです。

夜は22時までには就寝し、朝は8時に起きる習慣をつけました。朝食を食べて、朝の散歩にも出れるようになりました。それからは、鬱々とした気持ちが少しだけ晴れたような気になり、動くことが億劫ではなくなりました。

現在休職から3ヶ月を過ぎました。仕事を休んでいる罪悪感は若干ありますし、スムーズに復職できるのかという不安も大きくあります。自信がつくまでもう少し時間がかかるんだと思います。でも確実によくなっています。早く復職したいという気持ちが焦りにならないようにゆっくりと療養したいと思います。

うつ病は必ず治ると信じて。