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うつ病の体験談【うつ病と治療】

私は福祉施設の職員をしておりました。普段と変わらない日々、メンバーさんと接して忙しく働いていました。

ちょうど婚約者と別れ、私の心はダメージを受けていました。でも体は大丈夫だと思い通常の仕事をしていました。ところが仕事が終わった後、ひどい頭痛に襲われて、休憩時間中横になって何度もトイレで吐きました。

脳外科に先輩の車で連れて行ってもらいました。しかし、CTなどに何も異常は無いとの事でした。これがうつ病の予兆であるとは夢にも思いませんでした。

その後、非常に体に倦怠感を覚えて、仕事を休みました。その時も、長い間休みなしで出勤していたので、疲れが出たのだとぐらいに思っていました。

その後、足先が冷えて眠れない状態が続きました。そしてそれが一週間続き、出社していたのですがさすがに限界を感じ、精神科に行ってみたいと家族に漏らしました。私のげっそりとした顔を見て、家族もさすがに反対はできなかったようでした。

レスリンという安定剤をもらってすぐに職場に行きましたが、効き目は薄く、毎日失恋のような気持ちで仕事をしている状態になりました。12月にかかって4月になるとさすがにつらくて、不安感が頭をよぎり死にたいと思うようになっていきました。

本当は休職することが必要なのに、我慢に我慢を重ねた私は絶望感のあまり、医院での症状アンケートに最悪である状態を記し、倒れそうになるくらい強い薬をもらいました。

それを見た家族に、うつ病は気の病だから、心の甘えを除くことが重要だと説得され、私は治療の道を断念させられて、仕事と昇進試験のためにのみ生きることを強いられました。

そして、足が冷たくてとても勉強できない私に、家族は日曜日も昇進試験の勉強で塾に行く事を要求しました。そして、5月ごろになると私は瘦せこけて、歩くどころではない状態まで追い詰められました。

私のチームリーダーの女性にそのことを話すと、彼女も一度うつ病にかかったことがあり完治まで5年かかったとのことでした。でもそれは良い症状の例で、私は20年発っていますが相変わらず薬を飲み忘れると、20年前の状態に戻ってしまいます。

ともかく私の治療は、この時初めて本格的にスタートしました。おかげで今は、薬を飲んで早寝早起きをしていれば、病気に悩まされることは少なくなりました。

 

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