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うつ病の体験談【うつ病になって、、】

私はここ1年ほど、精神科に通いうつ病の治療をしています。もともと、私の母が躁うつ病で、躁状態とうつ状態を繰り返していました。

私が子供の頃からだったので、それも普通だと思って育ちましたが、知らず知らずのうちにストレスが溜まっていたようです。

私は今大学生なのですが、精神科に通い始める前には、朝起きることができなくなり、大学にもほぼ行かずに過ごしていました。普段は朝目が覚めていても体が動かず、昼過ぎまでベッドから出られません。

どうしても行かなければならない必修の授業や試験だけを受けるという生活スタイルで、夏休みや春休みなどの長期休みには一日中ベッドの中から出ることができず、ご飯も1食たべるのが精一杯という状態です。

なんとか昼過ぎに起きても、勉強などには手が付かず、二度寝をしたりぼーっと過ごしてしまうことも多かったです。

そして夜になり、家族が寝静まると絶望感で涙が止まらなくなり、ひたすら泣いていました。今思うと2時間から3時間ほど、毎晩のように泣いていたので、なかなかな精神状態だったと思います。

もともと、舞台やミュージカルを観に行くことが好きだったのですが、観劇からも足が遠のいていました。しかし、友人に誘われて久々に観劇に行った際、なんだか楽しむことができず、むしろ早く終わらないかなと思考がぐるぐるし始めたとき、病院に行こうと思ったのです。

今までだったら楽しめたはずの好きなことを楽しめなくなるのは辛かったのと、めちゃくちゃな生活スタイルや毎晩泣くことにも疲れていました。

そこでインターネットで家から少し離れた場所の病院を探し、心理療法士のかたとの相談・医師の診察を経て、薬物治療を始めました。最初の頃はなかなか薬の効果も実感できず、毎日薬を飲むことも大変でしたが、数週間経った頃から薬が効き始めました。

1番すごいと思ったのは、お昼過ぎにならないとベッドから出られなかったのが、午前中には起きれるようになったこと、そして夜になっても絶望感を感じることが少なくなり涙も出なくなったことです。

薬の効果を感じ始めてからはとても調子が良くなり、毎日を穏やかに過ごせるようになりました。ようやく、普通っぽい生活を送ることができるようになったという安心感もあったと思います。

精神科に通う人の中には、薬物治療を嫌って薬を飲まないという人もいる、という話をよく聞きますが、私としては、薬の力を借りてでも毎日を楽に過ごせるようになったことがとても嬉しいです。