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うつ病の体験談【治りづらい家庭環境の不和が原因のうつ病】

うつ病は心の風邪と言いますが風邪のように数日で治る軽いものではありません。心の病に完治はないのです。完治に近い寛解という状態を目指して治療を進めていくのが現在の精神医療の基本です。

私は幼い時の父親の失踪、失踪したはずの父親が帰ってきてからの両親の不仲から家庭に居場所がなくなりました。思えば思春期を迎えた時からずっと自分は必要のない人間だと思う日々を送ってきました。

家庭が不和だと子供が心の病になる率は跳ね上がると思います。私も当事者の一人です。

母親からは良い子を強いられ、父親からは体を触られ続けて、ひたすら家族が憎くて早く家を出たい、消えたい、死にたい、その事で頭がいっぱいでした。

ずっと私が生まれてこなければ良かったと自分を責め続ける日々を送ってきました。今でもその気持ちは止まりません。

実際に、心療内科に通院を始めたのは18歳になった時でした。初潮からずっと生理が重くて悩んでいましたが、どの婦人科にいって検査をしても異常がなくストレスが原因だという結論になってしまうのです。

そして、なんとか見つけた心療内科を併設している婦人科を受診した所、鬱の傾向が強いという診断をされたのがうつ病の始まりでした。それから数回、心理テストと問診などを重ねて明らかなうつ病だと診断されました。

私は、本来はいつでも笑っているような面白い事を常に探しているような明るい性格だと自分では思っていましたし、実際に友達を笑わせるというのがとても好きで芸人になってみようかとも思うくらい笑いに対しては考えたりする人間でした。

心のどこかでうつ病だと認めたくない自分と家庭環境の悪さから一日一回は死にたいと口にしてきた心を持つ自分と両極端な人間になっているのに気づきました。

心療内科での通院で抗うつ剤を服用するようになって少し気持ちが安定したりはしましたが、結局死にたいという気持ちは心にこびりついたまま消えない毎日を送っています。

自殺も何度も試みて失敗をしてたくさんの人に迷惑をかけてしまいました。自殺未遂の後は精神科の閉鎖病棟に入退院を繰り返しました。18歳から通院が始まり30代の後半になりますが現在もまだ精神科に通い続けています。

なんとか社会生活は送れていますがうつ病は完治しないのです。特に家庭環境が悪いと余計に厄介です。今も私が生まれなければと思い悩む日々は続いています。

ですので、どうか私のような人間にならないために皆様にはうつ病を甘くみないでしっかりと心と体を大切にして頂きたいと思います。