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うつ病の体験談【地獄の青春時代】

私は16〜18歳くらいまでの間、軽度ではありますがうつ病でした。
原因は「学校でのいじめ」でした。

当時高校生だった私は、部活も勉強もそれなりに楽しんでいました。

入学当時からの仲良しグループでみんなでお弁当を食べたり、恋バナに花を咲かせたりするのはとても楽しかったです。

ある日、仲良しグループの女の子が私の仲良しの男友達を好きになりました。

「付き合いたいから間を取り持って欲しい」と言われ、私も力になれるなら!と思い、間を取りもつ事にしたのです。今思えばこれが大きな間違いでした。

結果として、2人は1年生の夏からお付き合いが始まり、高校卒業まで付き合う事となるのです。

最初は全体的に上手く行っていましたが、ある日突然仲良しグループ全員からの無視が始まります。

後に発覚したのは、原因はカップルにあったという事です。

カップルの女の子の方が「あいつ(私の事)がウチの彼氏と仲良しなのが気に入らない。無視しよう!」とグループ全員に指示したそうです。

当時は原因が全く分からず、戸惑いつつも別の友達と仲良くしていました。

しかし彼女達は無視だけでなく、別の友人まで自分たちのグループに引き入れて孤立するよう仕向けたのです。

居場所を失った私は、次第に朝起きるのが怖くて堪らなくなりました。

覚めると涙が止まらず、辛うじて登校できても学校の前で腹痛や吐き気に襲われるようになり、生徒玄関さえ近づけなくなっていきました。

夜になると嫌な事ばかりを考え込んでしまい眠れなくなりました。

死ぬ方法を考えるようにもなっていきました。

不安になると動悸や蕁麻疹が出るようになり、どうしていいか分からず壁を殴ってみたり物を投げたり、酷い時には自傷行為をも試みるようになりました。

両親はいつも泣いていました。

それを見てまた自己嫌悪になり、どんどん負のループを繰り返していくのです。

どんどん悪化していく私を見兼ねた両親は、私を心療内科に連れて行ってくれました。

両親は心療内科や精神科に対し、どちらかといえば悪い印象を持っているようでしたが、藁にもすがる思いだったのでしょう。

処方された睡眠導入剤や元気のでるお薬を飲みながらの生活が始まりました。

両親や友人のサポートを受けて、少しずつ生活リズムを戻し、知人の勧めでアルバイトを始め、外の世界との繋がりを取り戻していきました。

この時にサポートしてくれた方々には感謝しかありません。

「なんで辛いの?なんでできないの?」等の質問は、時に人を追い詰めます。

ですが私の周りには、黙って話を聞いてくれる人や、ちょっと離れたところから見守ってフォローしてくれる人が多かったです。

そのような関わり方をしてもらえたことが本当に救いでした。

焦らず、自分で自分を追い込まずにゆっくりと自分を取り戻すことができたからです。

個人差はあるかと思いますが、私の場合は発症から立ち直るまで3年という月日がかかりました。

完治したのかと聞かれれば、「ほぼ完治」が正解だと思います。

未だにフラッシュバックはあります。

考え込みすぎる癖もあります。蕁麻疹も慢性化してしまいました。

突然涙が出る日もあります。

人間不信な部分もあり、簡単には他人を信じられません。

ですが現在は理解のあるパートナーにも恵まれ、蕁麻疹の薬のみで平和に暮らしています。

ここからは私の個人的な考えとなりますが、多くの方に知ってもらえたらなと思います。

・心の病は、一度経験すると多かれ少なかれなんらかの形で爪痕を残すと言う事。

・一時的な感情で他人に悪意を向けるということが、どれだけ人の人生を左右するのかと言うこと。

・本気で辛い時は真面目に向き合い過ぎず、逃げた方がいい時もあると言うこと。

私の経験が誰かの役に立ちますように。