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うつ病の体験談【うつ病の克服】

私は中学二年生の時にうつ病を発症しました。

当時私は学校の授業についていけず、塾にも行ってなかったので成績はどんどん下がっていきました。

50分間机に座ったまま、わからない授業を聞くのは苦痛で、始めはノートに落書きをしたり寝ていました。

もちろん益々内容についていけず焦り、そのうち授業中に腹痛を伴うようになりました。これがうつ病の始まりだったと思います。

毎日の授業、毎時間の腹痛。授業中、トイレや保健室に行く回数が徐々に増えてきました。

クラスメイトは何も言いませんが、席を立つ時のみんなの視線は思春期の中学生にはかなり強いストレスとなり、学校に行っても教室に入れなくなってしまいました。

それでも保健室で勉強させてもらったり放課後先生に教えていただいていたのですが、やはり友達の目が気になってきて学校にも行けなくなりました。

親は共働きで先に家を出ていたので、学校に行けなくなってもしばらくは気づきませんでした。

学校からの連絡と訪問により親に知られることとなり、病院に通うことになりました。病

院の診断は「うつ病」と「過敏性腸症候群」でした。

学校と親からは「朝、学校に行けそうなら行くように。授業が始まったら(授業途中で入室するのは緊張するだろうから)無理して行かなくてもいい」と言われました。

それから孤独な戦いが本格的に始まりました。

家にいるとリラックスして特に症状はでませんでしたが、朝学校に行く時間になると腹痛・下痢が止まらなくなりました。

ずっとトイレにこもり、始業時間が近づくにつれ症状はピークになりました。

しかし、授業が始まったら行かなくていい安心感で無症状に。

親が帰ってくる頃は元気そのもの。

何度も「元気なら明日は行くように」と言われましたが、朝になるとまた…その繰り返しでした。

次第に親にずる休みだと怒られるようになり、焦りとストレスと理解してもらえない孤独感で躁鬱状態が激しくなりました。

月日は経過し、三年生になっても学校に行けず受験が視野に入った夏休み前、「学校に行かなくても外に出なくても家で勉強することから始めよう」と姉の友達が家庭教師を紹介してくれました。

その家庭教師は優しい言葉はかけてくれませんでしたが、トイレや体調不良になると状態が落ち着くまでずっと待ってくれました。

同情するわけでもなく無理やりでもなくただ自然に合わせてくれて、勉強もしっかり理解するまで教えてくれました。

そのおかげで学校の授業についていけるようになり、焦りが無くなっていくとともに躁鬱状態も次第に落ち着き、腹痛・下痢も徐々に治まっていきました。

その後治ったと医者に診断された頃には受験で志望校に合格でき、元気に高校に進学できるようになりました。

些細なきっかけで発症する病気ですが、助けてくれる・支えてくれる人がいるだけで治る病気です。

思春期につらい思いはしましたが、乗り越えたおかげで精神的に強くなれたと思います。