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うつ病の体験談【うつ病入院体験】

2年前、私はうつ病が悪化して3か月の任意入院をすることとなりました。

入院前の状態は、体はずっと横たわっているのに常に頭の中は覚醒していて、睡眠はほぼ摂れておらず、入浴は3週間行えていない状況でした。

やらなければならない事は山積みなのに、いざ体を起こして立ち上がっても、足が震えて何をすれば良いのかわからず、布団に潜り込んでしまうということを繰り返していました。

パニック障害適応障害の既往があり、医者と相談した上で初めての入院に至りました。

症状が悪化した原因としては、服薬がきちんと行えていなかった事でした。忙しさの為、通院が疎かになって服薬管理ができていなかったのです。

それに加え、仕事や子供の事でもトラブルを抱えており、相当なストレスも抱えていました。

薬を服用する事の大切さや恐ろしさの知識に欠けていたと思います。

精神科や心療内科で処方される薬は直接脳に作用するため、医師の指示通りに服用しなければ離脱症状が現れます。

めまいや手の震え、背中や肩の痛みなどです。薬の効き方も症状や気分も目に見えるものではない為、全ては自己申告です。

医師は患者の情報から判断して薬の処方を行います。薬を増減する時も同じです。

自分の状態や気分、症状を医師に伝えることは非常に難しいです。

つい、元気なそぶりをしたり、体の症状をうまく伝えることができないこともあります。

しかし、目に見えない病気だからこそ、自分自身を俯瞰してみることが大切です。

今自分はどんな気分なのか?体に痛みや不快感があるか?それはどのようなものか?どう説明すれば人に伝わるか?などです。

うまく伝えられない時は、メモを作っていったり、1日の気分の波や体のだるさなどの症状を記録しておくと、医師とのやりとりがスムーズにいきます。

もちろん、信頼のおける医師という事が大前提ですが。

医師との相性と信頼関係は大きく影響すると思います。それと同様に薬との相性もあります。

同じような症状でも人によって効き方が違います。

また体質によっては、副作用が強く出る人もいるので、気分は良くなっているが血液検査の結果などで、服用の継続を断念しなければならない場合もあります。

うつ病は心の風邪などと表現されますが、場合によっては一生付き合わなければならない厄介な病気とも言えます。

現在、私はまだ通院と服薬を続けており、日常生活は何とか送れている状態です。

とは言え、以前のようにとは行きませんので、新しいテンポや感覚に合わせながら無理なく生活しているといったところです。

薬は医師の指示のもときちんと服用しましょう。
いずれは減薬や断薬も可能なので、焦らずゆっくり医師と薬と3人3客で乗り越えてゆきましょう。