10代の終わりと、20代の始めに短期間の激しいうつ状態を経験したことがありました。
しかし、通院には至らず年月が過ぎ、何となくの不調が何時も付きまとうまま、仕事をこなしながらの毎日。
そんなある日事故に遭い、むち打ちの治療を受けながらの日々が続いた中で急に恐怖を覚え涙する事が頻繁に起こり、これは精神科に診てもらわないと何か大変なことになると感じ、ついに受診。
最初の一年は、ただの対人恐怖症と言われ診断名は“神経症”とのことでした。
そのうち新たな激しいストレス要因発生の為(家族の病気と介護)睡眠は平均2時間眠れればまし。そんな期間が一年も続いたのです。
当然身体が悲鳴をあげ、心身共に参っていきました。
丁度その頃、レベルの高い病院に転院。安定剤から抗うつ薬へ薬が変わりました。
この当時には既に、考えが纏まらなかったり、過度の睡眠不足、急に襲ってくる希死念慮が生じていました。
この時の担当医には転勤までの約3ヶ月間だけ診てもらいました。
続いての医師は、私の纏まりのない興奮状態を次のように診断。
“妄想性障害”さすがにこの病名が付いた時には、愕然としましたが今思えば仕方がないなぁと感じます。
因みに、出された薬は統合失調症用のものでした。結果、激しい副作用を起こし薬を変えることになりました。
その際は緊急入院を伴う最中でしたが、医師への信頼は大分下火になった期間でした。
続いて、また医師の転勤の為次の医師に換わりましたが、この先生はどこかハッキリせず、分からないなぁが口癖でした。
入院当時の興奮はなかったため、恐怖心の強い症状に関する話し合いが多く、不安症みたいな?診断になっていました。お薬は前医師の処方とあまりかわらず、ただ一年が過ぎました。
次の年の4月に転院時の時の医師が転勤から戻り、再び担当医になりました。
この医師とは相性が良く、落ち着いて相談できました。約一年かけて、診断名が再び変わりました。
私の病気は躁鬱との事でした。不思議とショックではなく、自分の中でも納得のいく診断でした。
その後、おくすりの調整が続いて今現在安定しています。
10代の頃から何か重苦しいものを引きずっている感覚が常にありましたが、その重りが今年に入って試し始めたお薬で、人生で初めて軽くなったのです。
信じられない程の気持ちの良い感覚です。良い医師との出会いと、自分にピッタリの処方がいかに大切か思い知る一連の経験でした。