職場で体のしびれや涙が出る症状に悩み、長い時間をかけて母親との関係が背景にあったと気づいた方の体験談です。
体験談の要点
- 体験談の主体:職場や通勤中に涙が出る症状を経験した方
- 初期症状:体の表面のしびれ、背中の重さ、急に涙が流れる症状
- 当時の状況:約25年前は、うつ病など精神的な病への理解が今ほどなかった
- 背景への気づき:発病から10年以上経って、母親との共依存関係が原因として見えてきた
- 転機:本音を言葉にできる医師に出会い、母との日々を泣きながら語った
- 現在:専業主婦として穏やかに暮らしながらも、油断はできないと感じている
職場で突然出てきた症状
職場のいつものテーブルに着席した途端に、私の身体の表面がピリピリとしびれ出し、背中にはダンベルを入れたリュックサックを背負っているような感覚に襲われました。
嫌いな人や苦手な人がいたわけでもないし、仕事が苦痛だったわけでもなく、とにかく「自分」が嫌だったあの頃の私。
半日で帰宅しようか、今すぐ帰宅しようか、いやいやせっかくここまでたどり着いたのだから、ただ着席しているだけでいいから。
そんな状態を1か月ほど続けていた私は、今度は通勤電車や職場などで急に涙が流れる症状が出てきました。
身体の痛みは黙っていればわかりませんが、さすがに嗚咽が漏れ聞こえる女性の涙は、男性陣の冷たい視線と女性陣の同情の視線を浴びて、さらに自分を嫌いになるような追い込みをかけました。
理由のわからない周りの人は、まるで私が演技をして何かしらを訴えたいのかと思っていたようです。
今から約25年前のうつ病を始めとした精神的な病は、現在ほどの理解がなく、触れない方が無難な社会でした。
母親との関係に気づくまで
私自身、うつ病を患った原因を特定できたのは、発病してから10年以上経ってからのことでした。
母親との共依存関係。
何件も何件も訪ねまわったメンタルクリニックのある医師に「お母さんのことってどう思っていますか?」と質問された私は、一瞬のためらいののちに泣き叫んで、私が幼い頃からの母との日々を語り始めました。
私は6人家族の一番年下でした。
母は慣れない農作業、理不尽な姑のリクエスト、問題児の兄、会社と家の往復だけで生活をしていたように見えた父。
物心ついた頃から、母は「私だけのお母さん」の時間がなかったのです。
うつ病に陥るパターンが解明された現在、私ももれなく母の注目が欲しくて、母の言う通りにする良い子でい続けました。
優等生だった小・中学校時代、背伸びをした高校時代、実力以上の大学へ指定校推薦をしていただいたにも関わらず、私は大学を中退しました。
大学時代での登校拒否で、やっと本当の自分の気持ち通りの行動を母にさらけ出すことができたのです。
最初の頃、母は私のパジャマを脱がし洋服に着替えさせ、無理矢理カバンを持たせました。
私はそのままの状態でベッドの布団に潜り込みました。布団越しに聞こえる母の泣き声。罪悪感を募らせながらも、私は布団の中から出ませんでした。
まるでドラマで、うつ病を患った主人公を演じていたような自分を振り返るこの瞬間、私の背中は重くなり肩が詰まってきました。
私は幸いにして心を開き、本音を言葉にできる医師に出会うことができました。
現在、大人の引きこもりをしている方々の出現、いわゆる「8050問題」に思いを馳せると、現在は専業主婦として穏やかな生活をしているけれど、油断はできません。
まとめ
症状が出ている最中には理由がわからなくても、時間をかけて話せる相手に出会うことで、背景が見えてくることがあります。この体験談では、本音を言葉にできる医師との出会いが、自分の状態を理解する大きなきっかけになっていました。
※このページは個人の体験談を紹介するものであり、特定の薬の効果や安全性を保証するものではありません。薬の使用、増量、減量、中止については、必ず医師や薬剤師に相談してください。
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