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うつ病の体験談【産後鬱に気付いたのは…。主人でした。】

妊娠中は、これから生まれてくる赤ちゃんが楽しみでとにかく生まれたら幸せな時間がくると思っていました。

まさか、想像以上に大変になることなんて考えもしませんでした。

出産は、予定より早く破水し、赤ちゃんの心拍が弱くなったため緊急の帝王切開でした。

ドタバタと出産して生まれた実感がしばらくありませんでした。

大事をとって母子別室でしたが、毎日我が子のために母乳をあげに行きました。

1週間ほどして退院し、1カ月実家で母の手を借りながら育児に励みました。

しかし、新米ママはわからないことだらけでアタフタしながらも懸命にやっていきました。

なかなかうまくいかない授乳に泣き止まない我が子、さらに寝不足で精神的に追い詰めらていきました。

母親なのに泣き止まらせることができない。

私がシッカリしなければ!などと自分を追い込み、できない自分を責め情緒不安定になり母になきごとをいった時、母に「しっかりしなさい?みんな通ってきた道よ!!」と言われて頭が真っ白になり…精神的にも体力的にも壊れていきました。

母の言葉に傷つき、もう頼れないと感じ自宅に帰りました。

それからというものイライラすることが増え、泣いてる我が子をどうにかしてしまいそうになりました。

もう限界だと感じた時、主人が私の異変に気付いてくれました。主人は、私のはなしを気の済むまで聞いてくれました。

区の保健所に相談し、クリニックを紹介してもらい治療を始めました。

慌ただしく出産し、実感が持てにまま子育てを開始してしまった私に先生は、「大変だったね。今まで頑張ったね。今日はよく来たね。」とねぎらってくれたことがうれしく声をだして泣きました。

その日を境にまったく可愛いと思ったことないわが子が可愛いと、少しづつ感じるようになっていきました。

主人や主人のお母さんも私をたくさん気遣ってくれ、少しづつ回復していきました。

外にでることができるようになってからは、私と同じような悩みをもってる人がこんなにいることを知るようになり気持ちが楽になっていきました。

今は、子供たちも大きくなりイライラすることもたくさんありますが、幸せにくらしています。

あの時、主人が気付いてくれて話を聞いてくれたこと、「二人で育てようよ」と言ってくれたことが今でも私の力となっています。

妊娠、出産、子育ては本当に大変ことです。

決して1人ではできないことです。お互いに協力していくことが産後鬱になることを防ぐことだと思います。