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うつ病の体験談【私のうつ病体験記】

20代後半の時、メーカーで営業として働いておりました。 仕事のコツを掴み始め、社内や取引先とも友好関係を築くことができ順調に成績を伸ばしていくことができました。そして成果が認められ、私は同期トップで係長に昇進しすべてが順風満帆に進んでいたはずでした。

しかし、それからというもの仕事がそれまでとは比べ物にならない程激増。会社には無申告で睡眠時間を削り、深夜まで働き通しました。精神的に厳しくなっても、これまでの評価を落としたくないと思い仕事には手を抜けませんでした。

このような状態が2年程度続いておりました。徐々にやる気・判断力の低下などの症状が現れ始め、仕事中にぼーっとしてしまうことが増えていました。そしてひょんなことから直属の上司と激突し、それを機にひいきにして頂いていた取引先とも上手くいかなくなってしまいました。

精神的にも肉体的にも限界だと感じ、私は精神科で診てもらうことにしました。昇進して大きな責任がのしかかり、気持ち的にも大きく沈み込むことが増えたあたりから、もしかすると精神的な病気なのかもしれないと感じてはいました。けれど会社にも迷惑をかけ、自分のキャリアにも傷がつくと思い絶対に病院には頼らない、 病気ではないと信じ込むようにしていました。

しかし、結果はやはりうつ病でした。投薬治療と同時にカウンセリングも開始しました。以前よりはカウンセリングを受けることで気持ちの逃げ場を作ることができ落ち着いた気持ちにはなってきています。そしてうつ病であることを会社に伝え相談した上、役職を降りる代わりに仕事量を減らしてもらいました。

治療を始めてちょうど半年間がたちます。今は昔のようなやる気・判断力の低下、 仕事中にぼーっとしてしまうことはほとんどなくなり、仕事の時も序々に回復してきた実感があります。

しかし、完全に回復しきったわけではありません。未だに突然に無気力な状態になったり、意欲が湧かないという状況になることもあります。治療を継続的に行い、以前のような精神状態に戻ることを目指しています。

休息をとり、趣味を見つけ、リラックスする時間を長く設けることが、うつ病回復への道だと考えています。今は無理せず、病気と向き合いながら息の長いサラリーマン生活を送りたいと考えています。