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うつ病の体験談【適応障害からうつ病になった私のこと】

私は適応障害を患い、良くならないまま症状は悪化していき、鬱病へと変わっていきました。

症状としては、何にも興味が持てなくなる、激しい倦怠感、食べ物の味がしないなどでした。何も食べたくない時もあれば、過食の様にひたすら食べる事もありました。

そして一番苦しいのが『自分が存在しない方が良い』と思ってしまう事です。周囲の人にそんな事を思うなと何度言われてきた事でしょうか。しかし私も、思いたくて思ったりしていません。

ふとした時に『自分は必要のない人間だ』と思ってしまいます。そして数回死ぬことも考え実行しました。その度に『なんでそんな事をするんだ』と言われ、また迷惑をかけている自分を責める事しかできません。自分の無力さを毎日毎日痛感します。

私の状態が悪くなっていくのを見ていた人たちは、私に『おかしい』『気が休まらない』等たくさんの言葉をかけました。そして入院も勧められた私は、居場所がどこにもない様に感じ、言われるがまま入院しました。

最初は抵抗があった精神科への入院も次第に慣れていき、少しずつ自分自身と向き合う事を始められる様になりました。

私は毎日ノートに自分の感情を書き出しました。もちろん入院したからと言って、すぐに良くなるとは思っていません。入院中にも何度か死にたくなる事や自暴自棄になる事もありました。

しかし、家にいる時と違う事が1つだけありました。それは、死にたくなった時にその気持ちを理解してくれる人たちが、すぐそばに居てくれるという事です。

自宅で死にたくなった時には主人しかいません。主人には迷惑をかけたくないという気持ちが働いた私は、尚更死ぬ事への欲求が強まります。

主人が眠っている間に、首を吊ろうとしたり薬を大量に飲んでみたりしましたが、どれも死ぬ事はできず、結局迷惑をかける事になってしまいました。

しかし、病院は違って、死のうと思ったところでまず道具がありません。そしてすぐに看護師さんが様子を見に来てくれます。私が入院中に死にたくなった時、看護師さんが数時間にわたり私の話を聞いてくれました。

今は退院し療養をしている私ですが、毎日仕事をしていない自分に嫌気がさします。これも、死ぬこととは違う事を考えられる様になってきて良くなっている、ということなのでしょうか。今は焦るなと医療機関の方には言われています。

今はまだ、完治もしていなければむしろ悪くなっている気がする時もあります。しかし、これが鬱病というものとして向き合っていかなくてはならない、と思える自分も少し存在しています。私の一部として向き合っていこうと思います、これからも。