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うつ病の体験談【うつ病は患った人にしか分からない】

私のうつ病の始まりは高校時代の虐めからでした。 思春期の恋愛真っ只中、友人に恋人を略奪され、更にクラスを巻き込んで仲間外れをされてしまったことがきっかけです。

その時はまだ病院には行かず、ただ虐められて精神的に辛くて体もしんどいだけだと放っていました。 ご飯も食べるのが辛く痩せて、友達には痩せたね!羨ましい!と言われ、それが私には痩せると私を認めてくれると頭がおかしくなっていました。

そこから摂食障害も始まりました。 周りには知られたくなかったので食べていたけど吐いていました。 虐められたり、嫌なことがあるとリストカットもしていました。 高校をどうにか卒業し大学でも不安定なまま社会人になり、そこでも新人虐めで私は壊れてしまいました。

ある日、仕事に行こうとしても起き上がれず言葉も発することが出来なくなっていました。
当時の記憶はぼんやりしか覚えていないのですが、それがきっかけで心療内科に連れて行かれました。

とにかく、まずは休養が必要ですと言われて退職し療養になりました。とりあえず薬で心を楽にしてあげましょうと、抗うつ剤、安定剤、眠ることもできなかったので睡眠導入剤、頓服薬を処方され、しばらく様子を見ることになりました。

結果はどの薬も合わず副作用に苦しみ、何故効かないのか、もっと飲めば楽になれるのかとODをしたり、食べることがストレスの捌け口になり過食嘔吐、それでも抑えきれないときはリストカットをして生きていました。

ある日、両親から我慢せずに好きなことをしても良いんだよと言われて、思いついたのが小さな頃から憧れていたインコとの生活を始めました。

鳥というと慣れない、飛んでいってしまう等のイメージがあると思いますがずっとお世話をしたり一緒にいると、手に乗ってくれたり話を聞いてくれたりしてくれます。

次第にインコに心を開くことができ、まず笑えることができるようになりました。 そこから徐々に回復し、薬を飲まなくても普通の生活をするところまで戻ることができました。

自分がうつ病を患った経験から周囲の人が少ししんどそうだなとか悩んでいるのかなと分かったりします。 なので、その時は、私は許す限り悩みを聞いたり対処方法を一緒に考えてみたりしています。

経験上、うつ病を患ったことのない人の対処方法は病院に行く、薬を飲むぐらいしか言いません。 症状は軽くなるかもしれませんが、根本的な解決になることはないのです。

私は治るきっかけはインコを飼うことでした。

薬ではなく、そういう別の何かきっかけが根本的に解決するには必要なのです。

人によってその何かが違うので、うつ病になって困っている人はまず自分がやりたいこと、何をしたいか考えて実践してみるのが治る一番の近道になると思います。